ホワイトコーンはなぜ希少？

人気が高いのに生産量が少ないホワイトコーンですが、それにはコーンが持つ特別な性質に理由があります。コーンはとても遠くまで花粉を飛ばす作物なので、他の農家のコーンを受粉させてしまうことがあるのです。

そのため、ホワイトコーンを栽培するにはほかから大きく離れた畑かハウスを利用する必要があるため、生産量が限られるのです。

今最もオススメなホワイトコーンの品種「雪の妖精」

須田農場では、毎年様々な品種を育てて、その中で一番美味しいものを翌年のエースとして一番多く作付けしていますが、今最もオススメするホワイトコーンの品種が「雪の妖精」です。

雪の妖精は有名なピュアホワイトよりも後発の品種ですが、そのぶん色の白さや食味に優れており、甘さはそのままに粒皮の柔らかさなどの食感が進化しています。

甘さだけでは語れない「美味しいコーンの条件」

糖度が高くて甘いだけで良いなら、砂糖水が一番美味しい食べ物になっているはずです。実は、野菜の美味しさには「雑味」がとても重要です。「雑味」というのは野菜そのものが持つ味で、その土台に甘みとジューシーさが加わってはじめて美味しさが生まれます。

そして、この美味しさはただ大きく育つだけでは十分に得られません。土壌の持つ力を最大限に高めて、その栄養をコーンが吸い上げて実に蓄えた時に初めて本当の美味しさが生まれます。

また、見極めの難しい収穫時期も経験豊富な須田農場だからこそ、毎日実を観察して美味しさのピークに来たものを選定してお届けします。

とことん美味しい野菜を、兄弟で作る

農家は長男が一人で継ぐことが多い中、須田農場は兄の侑希さんと弟の和雅さんで経営する珍しい兄弟農家です。

須田農場の野菜は上士幌町でとっても美味しいと評判ですが、その理由は、科学的な農業理論を取り入れた「研究する農業」です。農業には小さな頃から感覚的に慣れ親しんできましたが、進学した農業高校で学ぶことで理論が体系化され、仮説を立てて検証する科学的な農業にのめり込んでゆきました。

今、二人のその研究の情熱は「とことん美味しい野菜」をつくることに向かっています。今日も究極に美味しい野菜を作るために、新しい農業技法にチャレンジしています。