兵庫県 丹波篠山市 (ひょうごけん   たんばささやまし)

丹波篠山東門牛至宝のサーロインステーキ  5枚入

東門牛は見た目だけではなく味に重点を置いて「細胞の一つひとつのきめ細かさ」と「脂の質」にこだわります。 熱を加えると「サシ」と呼ばれる霜降りの脂の部分だけが溶け出しやわらかくとろけるような味わいに。 ※12月は繁忙期のため、発送が1月以降となる可能性がございます。 提供事業者:肉の東門 / TEL079-552-2914

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容量
5枚入り

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ご当地ブランドの牛を自ら育て、届ける。

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「肉の東門」の丹波篠山牛がおいしい根拠は「この腕」、と冗談めかして力こぶをたたくのは、代表の東門昭喜(とうもん あきよし)さんです。兵庫県丹波篠山市の精肉店からほど近い牛舎でみずから牛を育て、2019年全国3位(全国但馬牛枝肉共進会最優秀賞2席)の実力を持つ東門さんの自信がにじみ出ています。「それと、やっぱり餌やね」。JA丹波ささやまの肉牛部会で開発したオリジナル飼料「ささやま21」をベースに、牛の生育に合わせて青草、干し草、大麦などを混ぜています。

「丹波篠山牛」は、兵庫県産但馬牛の子牛から育てているので、但馬牛と呼ぶこともできます。一定の基準をクリアすれば、世界に名だたる「神戸ビーフ」の称号も与えられます。それでも、丹波篠山の地でオリジナル飼料をベースに与えられて育った但馬牛をあえて丹波篠山牛と呼ぼうという、地域に根ざしたご当地ブランドなのです。

雲海垂れ込める丹波篠山の地で

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東門さんが牛を育て、販売する丹波篠山市は兵庫県の内陸に位置します。店舗から歩いてすぐの距離には徳川家康が築かせた西国の要衝、篠山城跡があり、落ち着いた城下町の散策が人気です。

城跡に立つと、篠山が山に囲まれた盆地であることがよくわかります。静かで空気が澄んでいて、ぐっと冷え込む朝にはまち全体が雲海の下に隠れることもあります。牛はそんな寒さには強いそうですが、盆地特有の暑さは嫌うため特に夏の体調には気を遣っているといいます。

原点は、牛飼いの栄誉に輝いた父の誇らしい姿

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「生き物を飼っているから休みはない。朝晩と餌をやらなあかんから。でも、それが小さい頃から当たり前だった」と東門さん。父の農場は、多いときには豚4000頭、牛320頭を育てる規模がありました。兵庫県には、生きた但馬牛の品質を競う畜産共進会があります。「今から39年前かな、神戸港のイベントがあったときに、親父はそこでチャンピオンになった」。牛飼いなら誰もが目指す栄誉だといい、その誇らしい姿は東門さんに強い印象を与えました。

農業高校の畜産科を卒業後、ハムメーカーへの就職を断って、父の経営する東門フーズに入社します。農場と精肉店で修行を積む毎日を送っていましたが、1997年のある日、牛舎の立ち退きを迫られる事態に陥っていることを父から告げられました。突然のことに驚き、「気が抜けたようになってしまって」。自家農場を持たない精肉店の仕事にやり甲斐を見いだせず、東門フーズをいったん退社します。

10年間のブランクでも消えなかった情熱

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好きだった車の販売などさまざまな仕事に就きましたが、東門さんはそれでも牛を飼う可能性を探り続けたといいます。新しい牛舎の設置を事実上認めない市の条例ができたときには、かえって牛を飼いたい気持ちに火が着きました。

ようやくチャンスが巡ってきたのは2006年のこと。同級生の家族から使わなくなった牛舎を譲り受け、畜産の世界に戻ってきました。牛7頭からの再出発でした。

「肉の東門」は、牛を飼ってこその肉屋

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その後、東門さんは父の経営する精肉店の店頭にも帰ってきました。

牛舎では、来る日も来る日も牛に朝晩で合計10キロにもなる餌を食べさせますが、大切に育てた牛とは、2年ほどで別れなければなりません。育てた以上は食べること。そして、育てた以上はその肉を自分たちで売り、お客さんに勧め、おいしく食べてもらうこと。それが牛に対する一番の供養であると東門さんは考えます。

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牛飼いの愛情と肉屋の熱量。丹波篠山愛を噛みしめて

丹波篠山といえば、黒豆枝豆、丹波栗、ぼたん鍋と秋から冬にかけておいしいものがこれでもかと目白押しの自然環境豊かな土地として知られます。一方で、「丹波篠山牛」の名前は全国にはまだまだ知られていません。東門さんは肉牛部会の副部会長として、丹波篠山牛を知って食べてもらうことに熱心に取り組んでいます。令和の時代が幕を開けた2019年5月1日、「丹波篠山市」誕生を祝って開かれたおまつりでは、東門さんが仕込む「丹波篠山牛丸焼き」を求めて早朝から長い行列ができました。

店舗を訪れた私にも、東門さんはその場でステーキを焼いてふるまってくれました。「最後にちょっと醤油と酒、味付けはそれだけ。肉が甘いでしょ。ほら、好きなだけ食べていってよ」。「いただきます」と手を合わせ、中心にほんのり赤みが残ったステーキを口に入れると、歯をそっと乗せるだけで肉がほぐれていきます。脂はあっという間に溶けてなくなり、肉の甘い香りがふわりと鼻の奥にただよいます。牛飼いの愛情と肉屋の熱量がたっぷりつまった丹波篠山牛の一番おいしい食べ方を知りました。

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