はちみつにはさまざまな種類、品質のものがありますが、「はちみつの王様」と呼ばれるのがレンゲはちみつです。明日香村の「藤田養蜂場」から届けられるレンゲはちみつは、その中でもいちばんの最高品質。まろやかな味わい、さらさらとした質感、透き通った色合いが美しいこのはちみつは、巣箱の中からほんの少ししか採取できない逸品です。ひと口、食べれば、そのおいしさにびっくりすること、間違いなし！
自然の恵みと丁寧な職人技で生まれた、希少な天然レンゲはちみつ
「天然レンゲはちみつは、主に3つの厳しい条件が整わなければ採取できません。活発に動きながら巣箱に出入りする蜂の数が多いこと、気温25～28度の間に採取すること、赤みが強いレンゲの蜜を蜂が運ぶこと。この条件が揃うのが、なかなか難しいのです。蜂たちが安心してレンゲの花から花へと飛び回り、良いはちみつを作る環境を整えるのが、私の大切な仕事です。とりわけ、この最高品質の天然レンゲはちみつは、私の養蜂場でもちょっとしか採れません。どうしてもたくさんの数量をご用意できないので、明日香村内の直営店舗とふるさと納税のみで販売しています」（藤田養蜂場・藤田豊彦さん）
はちみつ作りの名人として全国にその名前が知られる、藤田さんをもってしても、ほんの少ししか採取できないトップレベルの天然レンゲはちみつ。とても透き通った色合いで、口当たりも実にまろやか、さらさらとした質感で、楽しみ方が広がります。
「クセがなく、においも少ないので、まずは生で食べて違いを感じていただけたら、と思います。ヨーグルトに入れると格別ですし、甘味料としてお使いいただいても良いですよ。私が個人的に気に入っているのは炭酸水と割って飲む楽しみ方。とってもおいしいですから、ぜひお試しください。高品質のはちみつは、適切に保管していただけば10年間は栄養素を保ちますが、風味をしっかり楽しみたいなら1年半で食べきっていただきたいです。といっても、おいしいはちみつですから、すぐペロリと食べ切っちゃうかもしれませんね (笑)」（藤田さん）
※藤田養蜂場の「天然レンゲはちみつ」は「飛鳥ブランド」認定品です。
楽しみ方無限大。良いはちみつを良心的な価格で
国産の天然はちみつは、国内流通の1％にも満たないといいます。明日香村の「藤田養蜂場」の「最高品質天然レンゲはちみつ」は、はちみつに詳しい方なら、「えっ？ こんなに良いはちみつがこのお値段で買えるの？」と、きっと驚いてしまうほど、価格が抑えられています。その理由は、はちみつを愛し、頑固に品質を守る職人気質の藤田さんの熱い思いにあります。
「良い蜂たちを育て、品質の高いはちみつを作りたい。ただただ、その一心で作っています。もう、自己満足の世界ですよ(笑)。蜂の巣から蜜を絞って、その場で漉す。さらに瓶詰めする前にもう一度、漉します。花粉が混ざらないようにするためです。はちみつは本来、漉さなくても十分おいしいのですが、口当たりをよりまろやかにするために、私はあえて2回漉す作業を加えています。それでも、ひとりでも多くの方に本当の天然はちみつを知っていただきたいから、ギリギリまで価格を抑えたいと思っています」（藤田さん）
＊はちみつはアルカリ性で造血に必要なミネラルが10種類含まれています。抗菌作用もあるので腐敗しません。長期保存するさいは、ガラス瓶または陶器瓶で冷暗所に保管してください。
＊固まったはちみつの戻し方。ヒーターやストーブから30㎝ほど離した場所に2～3時間置く。45～60℃のお湯で瓶ごと湯せんする。電子レンジで温める。ただし、固まったままでも品質に影響はありません。シャリシャリした食感を楽しむ食べ方もあります。
藤田養蜂場
戦前の1930年代に創業した「藤田養蜂場」。現在、初代の息子である藤田豊彦さんが2代目として夫婦で家業を守っています。本物の天然はちみつ作りの名人として、全国の養蜂家にその名を知られる存在です。近年の自然の変調に危機感を持つ藤田さんは、明日香村はもちろん、全国各地の農家や森林保有者に働き掛けて、自然の回復運動にも取り組んでいます。今後はお子さんたちも家業に全面的に加わる予定だそうです。
