長崎県 新上五島町 (ながさきけん   しんかみごとうちょう)

越鳥南枝・夕なぎ セット【ポイント交換専用】

四方を海に囲まれた五島列島 新上五島(しんかみごとう)町。この島で栽培された芋や、手づくりの麹(こうじ)を使ってできた6本の個性豊かな焼酎をお届けいたします。その日の気分やお食事に合わせて、いろんな味わいのお酒をお楽しみください。 ※ 船便しかない離島からの直送のため、天候による発送の遅延がございます。ご了承ください。 【越鳥南枝(えっちょうなんし)】 ・原材料:黄金千貫 ・麹:白麹 ・度数:36度 ・内容量:720ml ・蒸留方式:減圧蒸留 【夕なぎ】 ・原材料:黄金千貫 ・麹:黒麹 ・度数:25度 ・内容量:720ml ・蒸留方式:常圧蒸留 20歳未満の飲酒は法律で禁止されています

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容量
越鳥南枝 原酒 36度 720ml×1本 、 夕なぎ・25度 720ml×1本

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新上五島町で唯一の焼酎蔵「五島灘酒造」

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長崎県の西の海に浮かぶ五島列島。その北部に位置する新上五島(しんかみごとう)町は、7つの有人島と60もの無人島があり、およそ18000人の人々が暮らしています。島の西側には東シナ海が広がっており、かつて遣唐使時代には日本と中国をつなぐ寄港地として栄え、今もでその史跡が数多く点在しています。

そんな新上五島町に2007年、島で唯一の焼酎蔵「五島灘酒造」は誕生しました。同社は創業当初から「農業と焼酎造りは一体である」という理念のもと、畑を耕し、麹(こうじ)を仕込み、島の水と造り手の想いを余すことなく焼酎に封じ込めた酒造りをしています。

五島灘酒造が醸す焼酎

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「畑で獲れたサツマイモの香りも、焼酎となって醸し出されたサツマイモの香りも好きで、あのふわっとした優しい香りを嗅ぐと、なぜか不思議と落ち着くんです」と話してくれたのは専務の田本佳史(たもと よしふみ)さん。この香りを活かし、“食事と共に味わう焼酎を”をコンセプトにしている五島灘酒造は、その原材料に「黄金千貫(こがねせんがん)」と「紅さつま」という、ふたつの甘藷(かんしょ/サツマイモ)を使用しています。

この甘藷でしか醸し出せないものを持ちながら、アルコールの素となるでんぷんを多く含む「黄金千貫」。外皮の部分に香りがあり、熟成させるとより甘みが増す「紅さつま」。これらふたつの個性を軸に焼酎造りをしています。驚くことに、甘藷の良さを引き出すために、蔵人自らが畑を耕し、苗を植え、島の気候と向き合いながら甘藷を育てています。この農と醸が合わさった酒造りを五島灘酒造は行っているのです。

五島灘酒造が挑む麹造り

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麹づくりは“出来上がった麹の風味が、その焼酎の8割を決める”と言われるほど重要な工程で、田本さんは4年ほど前からこの麹づくりに挑戦しています。

「いろんな文献や研究論文を読みつつ、他の蔵元さんのもとへ足を運びながら、試行錯誤しています。麹には大きく分けて2種類、白麹と黒麹があるのですが、この2つからいろんな麹ができるので、『これをどう焼酎に活かすか』を日々考えながら過ごしています」と田本さんは話してくれました。

“蒸留”に、上五島の風土や人の想いを凝縮

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五島灘酒造は、島の土地を開墾し、過疎化などで耕作放棄地となった田んぼや畑を借り受けて原材料の黄金千貫や紅さつまなどを栽培しています。

新上五島町の気候と向き合いながら育てた甘藷を収穫。その後、あらかじめ麹に水と焼酎酵母を加えて混ぜ合わせていたものに、蒸した甘藷と水を加えて発酵させていきます。

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この発酵させている状態のものを「もろみ」というのですが、簡単に説明すると「様々な微生物が活動をしている液体」で、「焼酎の素」はこのもろみから造られます。そしてこの発酵は、人が一般的に活動している時間帯で行われるとは限りません。

「五島灘酒造が目指すもろみに仕上げるため、もろみの発酵に合わせた生活を送っています。仕込みタンク内の温度の高低がもろみの質に直結し、焼酎の複雑な香りや味わいに影響するのでなかなか気が抜けません」と語る田本さん。何だか少し五島灘酒造のおいしさの秘密を垣間見たような気がしました。

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もろみを熱して蒸気となったものを凝縮させ、「焼酎の原酒」にする工程を「蒸留」と言います。もろみの複雑な香りや味わいをどう抽出するか。蒸留の段階で、その焼酎にどのような個性を持たせるのかが決まるのです。また、熱する温度の調整や蒸気を冷ますタイミングでも、焼酎の香りや味わいに変化がでるそう。「ここで五島灘の個性を出していくので、毎回、気合が入ります」と田本さんもいいます。

いつも食事と共にある焼酎を目指して

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「焼酎を“焼酎そのもの”として味わってもらうのも嬉しいのですが、食事と一緒に飲んで、キリッとしたあとの、ふわっとした優しい甘藷の香りを味わっていただけたら、もっと嬉しいです」と田本さん。料理の邪魔をせず、飲み飽きなくていつも食卓の上にある焼酎、そんなお酒を目指しているそうです。新上五島町という島が持つ独特の素朴さに似て、いつも身近で寄り添いつつ、こちらが気づいたときにいつも微笑んでくれるような焼酎を、ぜひ、皆さんも味わってみてください。

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五島灘酒造の風景

五島列島・新上五島町の特産品のひとつに「かんころ餅」というサツマイモを原材料にしたお餅があります。かつては各家庭の畑でサツマイモが育てられていて、年の瀬になると親戚が集まり、その芋を蒸して乾燥させていた“かんころ”を蒸し直し、もち米と一緒について「かんころ餅」を作っていました。

五島灘酒造でのサツマイモづくりには、かつて島にあった農の風景を見ることができます。記憶の内の景色がそのままそこにあるような感じで、今、その風景写真と五島灘の焼酎と共にこの文章を考えています。この状況下で飲むお酒がとてもおいしくて、“静かにゆっくりと香る焼酎っていいなぁ”としみじみしています。

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