SOMES SA-11 長財布 (ダークブラウン)[12260304] レビューキャンペーン
「革の総合芸術」と言っても過言ではない「鞍」。 必要性に応じて部位ごとに厳選される素材や曲線的な構造をもって出来上がるその様は、まさに「意匠美」に満ちています。 鞍のあおり革を連想させる2つのフラップが象徴的な「サドラリー」シリーズは、鞍の美しさをソメスサドルなりに紐解き再設計。 手のひらで感じていただける「意匠美」を注ぎ込みました。 選び抜いた2種類の異なる革、ひとつはきめ細やかなスムースレザー、もうひとつは上質なヌバックです。 スムースレザーは手触りの良さを際立たせた牛革で、粒子の細かい顔料でのカラーリングによって、奥行きを感じる表面が特徴。 キズにも比較的強いです。 ヌバックは時間をかけて毛羽立ち細かく仕上げています。 鞍を表現した2枚のフラップは、素材の貼り合わせ、盛り芯、ステッチワーク、コバ磨きと、あえて曲線にすることで難易度が数段増してしまいますが、そこは職人の腕の見せ所。 ひと手間ひと手間丁寧に仕立てています。 ダークブラウンとグレージュの2色展開で、それぞれ本体のスムースレザーに同色のヌバックを合わせています。 少しだけ見える質感違いのヌバックがアクセントになり、漂う気品の中に存在感を添えます。 フラップ構造を活かし収納も充分。 使ってこそ輝く馬具、その神髄をぜひその手で。
- 容量
- ■サイズ 幅195ミリメートル×高さ94ミリメートル×厚み20ミリメートル ■スペック 札入れ×2、小銭入れ×1、カードポケット×6、ポケット×5 ■素材 牛革 ■カラー ダークブラウン
日本で唯一の馬具メーカー「ソメスサドル」が作る革製品



砂川のSOMES

ソメスサドルの砂川ファクトリー&ショールームは、札幌と旭川の間に広がる空知平野の真ん中、砂川市にあります。自分たちで植えた約700本の木々と共に、季節の色合いを感じながらものづくりを続けています。
春〜秋には中庭に馬を放牧し、乗馬体験のイベントや革小物づくりなどを通して、地域の方とものづくりの楽しさを共有しています。
私たちはこれからもこの場所を拠点に、「ものづくり」と「地域」の可能性を模索しながら、世界のお客様と触れ合えるフィールドを目指しています。

守りたいものがありました
ソメスサドルの原点は「馬具づくり」にあります。
かつて北海道歌志内市は炭鉱で栄え、人口5万人に迫る街でした。
しかし、石油へのエネルギー転換がすすむにつれて人口が減少。
そうした中、新しい企業誘致の一環として1964年にソメスサドルが誕生しました。
明治以来、北海道の開拓を支えてきた馬、そして馬具づくりの技術。
この技を守り、受け継ぎ、世界のマーケットに通用する馬具をつくろう。
こうして馬具職人がこの地に集まり、頂点を目指すべく新たな挑戦が始まったのです。

馬具屋の心を育む
「鞍」という字は「革」に「安」を添えます。
人の命を預かる鞍は、「安心・安全」を最優先するため、素材の選択と手作業に妥協が許されません。
武 豊氏やミルコ・デムーロ氏をはじめとする国内外の競馬騎手の鞍を手がけ、宮内庁に馬車具を納入する仕事のなかで、私たちは「本物」を造る心を学び続けてきました。
先陣の技と知恵を受け継ぎ、ものづくりに丹精を込める。
毎日の作業の中で生まれる小さな発見は、新しい技の創造に繋がります。
制作過程
ひとつ、ひとつ
ソメスサドルは創業以来、製品づくりをハンドメイドでおこなっています。
単なる「道具」ではなく、時を経てますます愛着の湧く製品づくりを目指し、企画から製造、販売、修理までを一貫して行っています。

企画は、修理を想定して設計します。試作をつくり、幾度も改良を重ね、納得したものを造る。革製品づくりすべてにおいて共通の工程です。

素材は、ひとつとして同じものがないため、一枚一枚の「個性」を見極めなくてはいけません。繊維の方向、堅牢の差など部位の特徴を見定め、裁断します。

製造は、ベテランの職人と若手が組んで、3〜4人のチームで進めます。
多品種少量の生産体制を実現するために、職人はあらゆる工程を経験します。自然素材を扱う中で、自身の「進化や挑戦」の楽しみが生まれます。

販売は、つくり手の想いをお客様へ、お客様の要望をつくり手へ伝える「架け橋」です。ソメスサドルのスタッフがいるお店は全国に8店舗。商品に愛着をもっていただけるように、日々お客様と向き合っています。

修理は、ものづくりの大切な工程のひとつ。長年ご愛用いただいた多くの製品が工場に「里帰り」します。製品の誕生を知っているからこそ、修理の質もあがります。そしてお客様の声を聞き、再びものづくりに活かします。