北海道 長沼町 (ほっかいどう   ながぬまちょう)

菜根荘ワイン 岩松 2015

ブドウ研究家、故岩松清四郎氏が開発した山ブドウの希少品種「岩松」。辛口で酸味が豊か。ハーブの風味に優れ、活気あるタンニンが刺激的。野性的な重量感を楽しむことができる。原料は、マオイ丘陵の自家葡萄園産。 アルコール度数: 13.5% 【お問合せ先】 お礼の品・配送に関するお問い合わせは、下記までお願い致します。 事業者:MAOI株式会社/馬追蒸溜所 TEL:0123-88-3704 メールアドレス:[email protected] 20歳未満の飲酒は法律で禁止されています

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容量
1本(720ml)

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幻の山ぶどう「岩松」で作った至高のワイン

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札幌市の東、千歳市の北に位置する北海道長沼町は、明治20年、未開の地に開拓の鍬が入れられました。町名はアイヌ語の「タンネ・ト(細長い・沼)」に由来しています。町のシンボルでもある「馬追(まおい)丘陵」は、アイヌ語で「ハマナスの実があるところ」を意味する「マウ・オ・イ」に由来。農業や酪農などが盛んに行われ、さまざまな食材が生産されています。

石狩平野を見下ろす馬追丘陵の頂にある「自由の丘ワイナリー」では、山ぶどうを中心とした原料で、個性的なワインを製造・販売しています。その中でも今回ご紹介する返礼品「菜根荘ワイン 岩松」は、 ブドウ研究家、故岩松清四郎さんが開発した希少品種「岩松」を使用した特別な1本です。

大人の遊び場がワイナリーに発展

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自由の丘ワイナリーの前身となるワイナリーは、1980年代に会社役員の向井 隆さんが、馬追丘陵に「大人の遊び場」を築こうとしたのが始まりです。馬追丘陵に広大な土地を購入した向井さんは、田畑を作るために大地を耕しましたが、掘り返すたびに出てくる大きな石に手を焼いていました。「畑作以外に何か利用方法はないか」と考え、山ぶどうの木を植えてワインを造ることを思いついたそうです。

ワインを造るためには、酒税法に基づいた手続きを行い、所轄税務署長から製造免許を受ける必要があります。生産本数年間6000本以上を目指して、2006年に「マオイワイナリー」を設立しました。

幻の品種「岩松」を栽培

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なかでも「岩松」は、向井さんが栽培に力を入れていた品種です。秋田県鹿角市農業研究所所長で、ぶどう研究家の岩松清四郎さんが、国内産と米国産4種類を交配して開発しました。濃厚な味と色合いで、小さなつぶの中に畑の栄養分が凝縮されています。しかし収穫量や搾汁率が少ないため、全国的に広まることはありませんでした。ところが、向井さんはブドウ愛好家を通じて岩松の苗木を譲り受け、約0.5ヘクタールの畑で栽培。2008年に約60㎏が収穫され「菜根荘ワイン 岩松」として約30本を発売し、希少性と1本約3万円という高値が話題になりました。

ワイン造りが自由の丘ワイナリーに引き継がれる

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ワイン事業に取り組んでいた向井さんでしたが、ワイン造りは栽培、収穫、醸造など休む暇がありません。「世界一周旅行をしたいので、誰かにワイナリーを譲渡したい」と公募したところ、寺田英司(てらだ えいじ:現・代表取締役)さん、取締役社長の林英邦(はやし ひでくに :現・取締役社長 )さんなど、ワイン造りに関心を持った異業種の人たちが集まり、2017年に自由の丘ワイナリーを運営する「北海道自由ワイン株式会社」を設立しました。

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今回話を伺った池岡優介さんは、IT企業の出身で、林さんとはいとこ同士です。「ワインの完成には年月が必要。じっくりと時間をかけて事業に取り組むためには、親族をメンバーにしたほうがいい」という林さんの誘いによって、事業の参画を決めたそうです。

多くの方に味わってほしい「菜根荘ワイン 岩松 2015」

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ワインの生産量は、その年のぶどうの出来に左右されます。「2015年は当たり年で、例年は30本前後しか商品化できなかった岩松が、約80本も製造することができました」と池岡さんは言います。返礼品の「菜根荘ワイン 岩松 2015」は、その年のワインで、「岩松を多くの方に味わってほしい」との思いから、通常よりも大幅に価格を下げて提供しています。

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原料は長沼産岩松100%。辛口で酸味が豊かで、数年寝かせたことにより野性的な重量感の深まりが増しています。「肉料理と合わせると、すっきりした清涼感がアクセントになります。牛肉はもちろん、長沼町の名産のジンギスカンとの食べ合わせも最高です」と、池岡さんは提案します。特別な日のセレブレーションに花を添えてくれるワインです。

長沼から世界へワインを届けたい

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自由の丘ワイナリーでは、2022年開業を目指して、新しい醸造所の建設を進めています。1階には1000リットル規模の蒸溜器を導入し、果実原料酒の蒸溜も可能な蒸溜所スペースを、2階にはショップと蒸溜器を配置し、蒸溜工程を見学できるようにする予定。譲渡当初は0.5ヘクタールだった畑は、2020年に約14ヘクタールにまで拡大。新施設の完成から2025年までにワイン2.5万本、蒸溜酒1.5万本の製造を目指しており、最終的にはワインと蒸溜酒合わせて10万本を目標に掲げています。池岡さんは、「長沼生まれのワインを全国へ、ゆくゆくは世界中の人々に味わっていただけるよう広げていきたい」と意気込みを語ってくれました。

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100年後の人たちに乾杯してもらいたい

自由の丘ワイナリーは創業100周年も視野に入れており、すでにそれに向けた企画が進行中。池岡さんは、「当ワイナリーの会員権はお子さんに引き継ぐことができます。創業100周年パーティでは、自分が好きだったお酒を、お孫さんが味わっているかもしれません」と言います。このほど完成する醸造所が歴史的建造物になり、そこでまだ誕生していない人たちが100年前のお酒で乾杯する。壮大な計画にロマンを感じずにいられませんでした。

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北海道支部(北海道長沼町担当) / 吉田 匡和(よしだ まさかず)

札幌市出身、在住。社会福祉士の資格と経験を持つ異色の「おでかけ系ライター」。2016年にフリーライターに転向し、2017年に個人事業所「ブーレオルカ」を設立しました。「楽しさが伝わる」、「すべての人に有益である」、「記憶に残る」の3つを信条に執筆しています。

長沼の原風景は、いつまでも眺めていたい素朴で素敵な光景です。平野に広がる水田や田畑を一望する馬追丘陵からの展望は、先人が大地を切り開いた歴史が刻まれていると感じました。

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