瀬山焼 銀河 壺 【174】

宮沢賢治の作品「銀河鉄道の夜」をイメージした陶芸作品。竹べらによる波紋を入れ、呉須釉星をイメージしました。 【付加価値の詳細】 区域内において、粘土の仕入れ、成型・模様付け、乾燥、素焼き、釉薬塗り、本焼き、検品・梱包までの全ての工程を行っています。 提供:瀬山窯元
- 容量
- 壺 1個
花巻で生まれる味わいのある焼物

瀬山焼は、ふるさと納税でご好評頂いている陶芸作品です。瀬山焼といえば深い青色と川のように流れる櫛目波紋が特徴の“銀河シリーズ”が有名です。
工房は花巻温泉郷の近く。築約100年以上経過しているという味わい深い建物に、製作工房とギャラリーがあります。

製作工房には、製作途中の作品がずらりと並んでいました。杉村さんが製作した作品から、幼稚園や小学生へ陶芸教室を行った際の乾燥途中の作品まで。写真は素焼きした後の状態だそうです。形を作ったあと、銀河シリーズでおなじみの櫛目模様を付け素焼きをし、釉薬と呼ばれる陶磁器の特徴であるガラスの層を塗る作業をした後、もう一度焼きます。

瀬山焼を主に手掛けるのは杉村密郎さん。花巻を代表する焼物「台焼」の創始者の杉村勘兵衛さんが祖父であったことから、幼い頃から陶芸と触れる機会が多かったそうです。本格的に陶芸を学ぶため、栃木県立窯業試験場研究科に進学。卒業後は宮城県仙台市の堤焼で修行を重ね、現在の花巻市湯本に瀬山窯を開き現在に至ります。
代表作“銀河シリーズ”

杉村さんの作風の一番の特徴は、櫛目波紋です。これは、杉村さんが編み出した独自の技法で、全て手作業で描いています。その櫛目波紋に、夜空を連想させる紺色の釉薬を組み合わせた作品、“銀河シリーズ”が生まれたのは、宮沢賢治生誕100年を記念したイベントがきっかけだそうです。

銀河シリーズの他にも花や葉を描いた作品など杉村さんの手から生み出された作品はとても魅力があります。
中には、写真右の器のように火の回り加減で偶然生まれた希少な色加減を持つ作品も見せて頂けました。
瀬山窯元では、ギャラリーの見学を随時受付をしています。
瀬山焼の世界を、お話を聞きながら堪能できるギャラリーとなっていますので、花巻に訪れた際は足を運んでみてはいかがでしょうか。
瀬山窯元
岩手県花巻市湯本19-271
TEL:0198-27-2997(見学は随時受付)