indigo マタギもんぺ Lサイズ
「マタギもんぺ」は、東北の山岳地帯で活躍するマタギたちの伝統を受け継いだパンツです。 軽量かつ動きやすく、丈夫な素材を使用しているため、アウトドアや日常の着用に最適です。 天然素材を取り入れているため、肌に優しく、季節を問わず快適さを保ちます。 はじめてのご注文は、分からないことだらけで特に不安かと思います。 お客様の疑問に一つ一つ丁寧にお答えし最後までサポートさせていただきますので、どうぞ安心してご注文ください。 【事業者】株式会社 京屋染物店
- 容量
- 1着 生地:綿麻キャンバス地(綿85% 麻15%) ▼サイズ L/身長目安170-180、ウエスト67-107、総丈98.5、股下71、ヒップ73、わたり幅37、ふくらはぎ23、裾巾18.5 ※単位はcmです。 ※製品によっては、若干の誤差があります。 ※ウエストはゴム伸縮時で計測しています。
山岳最強のプロ集団『マタギ』が愛用したフィールドパンツ『マタギもんぺ』

マタギとは、クマなどの大型獣を捕獲する技術と組織をもち、狩猟を生業としてきた人たちのことをいいます。
マタギは狩猟のイメージが強いですが、山菜やきのこ採り、魚釣りなどなど、山にある資源を有効に活用する術を持ち、自然と密接に繋がりながら暮らす山の民でもありました。
秋田県阿仁町はマタギ発祥の地で、自然に対する独自の信仰や山岳スキルを持ち、今尚マタギ文化が脈々と継承されています。

そんなマタギたちがかつて愛用していた『マタギもんぺ』というフィールドパンツがありました。
マタギもんぺは、物資の少ない時代、ましてや高機能素材も無い時代において、厳しい自然の中でも快適に過ごす工夫を随所に凝らしたパンツです。
安価な作業着が出回り、貴重なマタギの衣文化は歴史から消え去ろうとしていましたが、マタギたちと共にリサーチや開発を重ね、現代においても快適に履くことができるパンツとして復活させました。
現代に蘇るマタギもんぺ

昔のマタギもんぺの機能性をそのままに、現代でも履きやすい形にアップデートしたマタギもんぺができました。
大きな動きに追従する、大きなタック

ヒップ部分には、マタギもんぺ最大の特徴の大きなタックを入れました。
何度も試作を重ね、大きな動きにも追従する生地のゆとりがありながら、ダボつかないスッキリとした着心地を実現しました。

従来のマタギもんぺ同様に、山仕事、野良仕事も軽快にできるフィールドパンツに仕上がりました。
余裕のある腰回り

腰回りも従来のマタギもんぺ同様に、余裕を持たせた作りにしました。
左右に合計6つのタックを蛇腹状に入れ、余裕がありながらスッキリしたシルエットに仕上げています。

腰回りにゆとりが生まれることで、足の曲げ伸ばしのある動きも快適に行うことができます。
股下から裾にかけて伸びるマチ

股下から裾にかけて伸びるマチも、従来のマタギもんぺ同様の形を取り入れました。
立体的なで足に馴染む仕上がりになっています。

股下から裾まで一枚ものの生地でマチをとっているので、足を広げた時に縫い目のかかる負荷がなくなり丈夫な作りになるほか、生地の伸縮が大きくなるため足の可動域を広げることに繋がります。
細めの膝下のシェイプ

膝下のシェイプは従来のマタギもんぺよりも細めに仕上げました。
細身にすることで、足捌きが良くなり、山中や庭仕事などでも木の枝などへの引っ掛かりも軽減されます。

また脚絆や長靴などを履く時にも、スッキリ履くことができます。
ウエストはゴムと紐で調整

従来のマタギもんぺは、袴のように前と後に分かれた生地を紐で縛り履きますが、今の暮らしではかなり履きにくい仕様です。
簡単に着脱できるように、ウエストにはゴムを入れ、紐で調整できる仕様にしました。

速乾性のある中厚の綿麻生地

現物のマタギもんぺは木綿生地でしたが、リサーチ進めるとマタギもんぺは麻で作られることが多かったようです。
東北地方は寒冷で木綿は貴重だったため、東北の衣服の多くは、身近で採れる麻で作られています。
新しいマタギもんぺの生地は、丈夫でありながら通気性と速乾性がある『中厚の綿麻生地』を採用しました。
綿麻の混紡なので履き心地が良く、しっかりした厚みがあるので丈夫に履くことができます。

綿麻生地は、麻が混紡されているため、サラッとした肌触りで夏場でも快適に履くことができ、適度な通気性もあります。
麻は速乾性に優れているので、木綿生地に比べ濡れてもベタつきが少なく乾きの良い生地です。
ポケット付き

従来のマタギもんぺにポケットはありませんが、今の暮らしではスマホやハンカチ・手ぬぐいなどを持ち歩くために、ポケットは必須です。フロントポケット2つ、バックポケット1つ取り付けました。

ポケットの仕様は『玉縁(たまぶち)ポケット』を採用。玉縁ポケットとは、叩き付けのポケットとは違い内側で袋状に仕立てたポケットのことです。

袋状のポケットになっているので、内側をひっくり返して中に入ったゴミなどを簡単に出せる仕様になっています。
山仕事や野良仕事で使う場合、ポケットに入った木クズや落ち葉などを簡単に外に出すことができます。
裂織ループ

製造過程でどうしても出てしまう残布で裂織のループを付けました。
ループを付ける位置も背面やサイドなどいろいろ検討しましたが、使い勝手を重視して、本制作では右フロントポケットの上部に取り付けることにしました。

東北は木綿が少ない地域であったため、捨てられる生地を裂いて織り直す『裂織』という文化が残っています。

東北の物を大切にする象徴としてのアイコンでもあり、ちょっとした道具を引っ掛けるループとしてもご使用ください。
自社工場で染め上げています。

藍染めは別名ジャパンブルーとも呼ばれ、日本人の暮らしの中で最もポピュラーな色。
藍染めと聞くと、なんだか高級品のように感じますが、昔は自宅に藍甕(あいがめ)を持つお家も珍しいことではなく、気軽に染め直しも行われていたほど暮らしに根ざした庶民の色でした。
藍染めは、デニムのように経年変化を楽しめます。
使う人それぞれの色の落ち方があり、履き込んでいく過程で自分だけの1着に育てていける商品です。
色が褪せたら、染め直してまた違う表情を楽しむことができるのも藍染めの魅力です。

藍染めには2種類あり、天然の植物を使った藍染めとデニムに代表されるインディゴ染めがあります。どちらの染め方にもそれぞれの良さがあります。
天然染料を使った藍染めは、蓼科の植物からインディゴ成分(青い色味の成分)を抽出し、染め上がりも深い味わいが魅力的な染め方です。
インディゴ染めは、科学的にインディゴ成分を抽出したもので、濃色に染めやすく、染料の価格も天然染料に比べると安価に抑えることができます。
縁日は、良いものを手にとれる価格帯でお届けし、永く着続けてもらえる服づくりをしています。
より身近に、気軽に、藍色を感じていただき、色褪せたら染め直して何度でも着用いただきたいという思いで、インディゴを選んで染めています。
一着一着手染めで染める都合上、商品ごとの色味に多少差がございます。 また、インディゴ染めの特性上、多少の色ムラが生じることがあります。その個性も楽しんでいただけたら嬉しいです。

みなさまのお手元にお届けするため、
職人がせっせとこしらえています。

職人による手作業で、一つひとつ丁寧に製作しています。
多少の色のムラや滲みがある場合がありますが、手染めの良さとしてご理解いただけるとうれしいです。