先進の独自技術で安心とおいしさを提供

震災後に整備された、名取市の閖上（ゆりあげ）水産加工団地。
多くの加工企業がひしめき、より良いものを作ろうと切磋琢磨しています。
2017年に加工団地に進出した「株式会社 海祥」は、
”可能なかぎり添加物を加えず、天然素材の持ち味を生かした製品開発”
を理念に掲げ、様々な先進技術を投入。絶えず品質向上に取り組んでいます。

生産者や販売店と一体に。製品提供のトータルコーディネート

良いものづくりは、1社だけががんばってもできません。
漁師など生産者のもとを訪れ、情報交換やアドバイスを行っています。
「漁師さんは『代々このやりかたでやってきた』というこだわりを持った方が多い。
でも、より良いものをお客さまにお届けしたいという想いは私たちと一緒です。
最初は嫌な顔をしていても、話しているうちに笑顔で納得してくれる方がほとんどですよ」
と話すのは代表取締役の大友史祥さん。
商社や大手スーパーチェーンで活躍した経験と知識を活かし、
百貨店や量販店とも積極的に連携。商品の共同開発やマーケティングを行っています。

被災を乗り越え、閖上の地で再興を果たす

2011年の東日本大震災で、1年半前に完成したばかりの塩釜工場が被災。
海外への進出が決まった矢先のことでした。
「人生うまいようにはいかないな、と思いましたね。
でも、津波で工場は流されてしまいましたが、我々の技術だけは残っていました。
もう一度復興できるはずだ、と信じてすぐに動き出しました」
そして2017年、名取市の閖上水産加工団地で新工場を稼働させます。

生産者の想い

株式会社 海祥
代表取締役 大友史祥

いろいろな人の縁があって、閖上に新工場で再興を果たすことができました。
閖上水産加工団地は、スタートしたばかりの新しいまちです。
質の低いものを出荷してしまうと、閖上のまち自体の評判が下がってしまう。
閖上全体を持ち上げるために、より良いものを作っていきたいです。
そして、この国で数百年以上続く食文化を、広く次の世代へ伝えていきます。