山形県 鶴岡市 (やまがたけん   つるおかし)

J14-801 【現品限り】伝統の庄内竿 (壱) 中通し 2ピース 釣りさお

山形県庄内地方に伝わる伝統的な釣竿です。竿師が時間をかけて1点1点手作りで仕上げた「庄内竿」は、釣竿としてだけでなく、伝統工芸品としても注目されています。 かつては一本竿だった庄内竿ですが、時代とともに持ち運びやすさなども考慮され、竿が2つから3つのピースに分かれる「螺旋継ぎ竿」となっています。 【サイズ】 全長:272㎝(2ピース/持ち手側:147.5㎝ 穂先側:129㎝) 【調 子】 6:4(胴調子)~7:3 【その他】 中通し(※リールシート付き) ※注意事項  破損の原因になりますので、PEラインは使用しないでください。  穂先等が破損した場合は、修理をお受けいたします(ご依頼主負担)。 ※写真はイメージです。

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容量
庄内竿 全長272cm (箱のサイズ 縦180cm×横10cm×奥10cm) 提供事業者:竿師 常盤 敬一

庄内竿の歴史

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 日本海庄内浜での磯釣りが盛んになった背景には、300年程前、庄内藩主の奨励があったからといわれている。
庄内藩士達は自ら作り上げた一本竿を担いで海へ向かい、クロダイ釣りを中心に「勝負」をした。

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 釣り場までは何時間もかけて歩き、険しい道のりを乗り越えてやっと磯釣りが始まる。釣りには著しく集中力と体力が必要なため、「釣りの道」と書いて「釣道(ちょうどう)」と呼ばれた。
庄内藩士にとって勝負に用いる「竿」は「刀」と同じように大切に扱われ、竿作りの名人がつくる庄内竿は当時から大変貴重なものであった。

一本の竹でできた庄内竿

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 庄内竿は、鶴岡市に自生する天然の「苦竹(にがたけ)」を使用。上に細く長く伸びる苦竹は竿にするのに適していて、よく「しなる」のが特徴だ。
中の節がくり抜かれていて、釣り糸を内側に通すのも一般的な釣り竿との大きな違いである。

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 天然の竹を使用するため、状態が良い竹を選ぶ必要がある。
竿に適した竹は、風の影響を受けずに育った、節間が長くまっすぐに伸びた三年目のもので、根から丸々一本を掘り出す。
状態が良く、よくしなる苦竹が毎年とれるわけではないことから、大変貴重であることがうかがえる。
選び抜かれた竹は、五年ほど影干して乾燥させる。
長い乾燥期間を終えた後、一本の竹は、熱を当て圧を加えながら真っ直ぐにのされ、漆ではなく蝋(ろう)で丁寧に仕上げられる。
蝋は、水蝋の木(イボタノキ)から採取したイボタ蝋を使用。

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 庄内竿の素朴な色合いは、使い込むほどに艶が出て、奥深い色合いへと変化し、竹のもつ美しさに更に磨きがかかるという。
その特徴から、釣竿としてだけでなく、伝統工芸品としても注目されている。

ぜひ庄内藩士が『刀』と同等に大切にしていた庄内竿に触れ、かつて先人が辿った釣道に思いをはせてもらえれば幸いです。

庄内竿最後の守り人 常盤敬一

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常盤敬一氏はすべて手作業で庄内竿を制作しており、25歳の時に大山の職人に師事してから半世紀近くを庄内竿作りに捧げてきた。
かつては一本竿だった庄内竿だが、時代に合わせ持ち運びに考慮した、竿が2つか3つに分かれる「螺旋継ぎ竿」を現在は制作している。
数年前に自身が経営していた『トキワ釣り具店』は閉じてしまったが、現在も庄内竿の修理やメンテナンスを受ける傍ら、庄内竿を作り続ける最後の職人。

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