山形県 鶴岡市 (やまがたけん   つるおかし)

焼き締め陶壺《鎮魂3.11》

「焼き締め」は、作品の表面に釉薬(ガラスのコーティング)を掛けず、土そのものの焼き肌を活かした焼き物です。土の焼き締まった肌や、土に含まれる石たちの“ざわざわ感”が特徴。

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容量
焼き締め陶壺《鎮魂3.11》1点 重さ:5~9kg程度 サイズ:W24×H36cm 材質:粘土 ※提供事業者:羽黒山椿窯

写真

勝木章子(羽黒山椿窯)プロフィール

昭和24年、長崎県生まれ。父の転勤で各地を回ったのち、埼玉の地で小学校の教員となる。その後、夫の実家である鶴岡市羽黒町に引っ越す。49歳のとき、東北芸術工科大学の創立と同時に陶芸コース研究生に。2年間ひたすらに電動ろくろに向かい、大物の壺の作成と加飾の工夫に汗する。修了後、羽黒山椿窯を開窯。現在に至る。

〇受賞歴
山形県美術展 山形放送賞(平成30年)、入賞9回以上
山形県社会福祉展 県知事賞(平成27年)、社会福祉協会長賞(平成28年)
河北新報社展 入選5回
笠間陶芸展 キリンビール賞
白甕社展 致道博物館賞、今井繫三郎賞(平成30年)、本間美術館賞

転校や主人のUターンに伴う転居など、私は幼少期から身の回りの変化に追いついていくのが精一杯でした。でも、それに順応するのではなく、いつの間にか「楽しいこと見つけ」が上手になっていました。

そんな自分ですが、熟年と言われる歳になっても成長し続けています。美術とは縁遠かった私は、53歳でふたたび大学の門を叩きました。美大の研究生です。「さあ来い!」とばかりに挑む私は、いつのまにか土や轆轤(ろくろ)に慰めてもらう立場になっていました。

あれから20年。いまだに「楽しいもの見つけ」の姿勢で作品に向かっています。

焼き締め陶壺《言霊》について

停電にならなかった鶴岡市民は、東日本大震災の津波が押し寄せる映像を、テレビに釘付けになって見るしかなかった。自分の体も揺れ、家の食器も割れ、窓から外の電線が大波のようにぶわーんぶわーんと揺れていたのに……。

自分になにができるのだろうと、震えた。2日で轆轤(ろくろ)で挽き上げた。なぜか三脚の足をつけたかった。

2mも積もった庭の雪の隙間から、1本の椿の新芽が揺れもせず伸びていた。壺の口周りに椿のレリーフを飾り、薄雪の釉薬を掛けた。胴の白い2本の線は、2回目にやって来た津波の波頭。静かに、手をつないだように整然と……。しかし、確実にやってくる。

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