〈はじめに〉 　椅子と姿勢の科学的な研究は20世紀中頃から欧米を中心に急速な発展をしてきました。 　それら研究に共通する「正しい座位」の特徴は「骨盤の角度」と「背骨のS字弯曲」でした。 　現在もその流れは変わりませんが、それらに加え「同じ姿勢を長くしない」という考え方になっています。 　一方、東洋の坐り方の一つである坐禅は長時間同じ姿勢を保ちます。 　骨盤コントロール補助器「ニュートラル」はこれまで科学的に研究されてきた「座り方」と東洋の「坐り方」を取り入れた製品です。 　製品の特徴は以下の3つです。 〈特徴〉 (1)骨盤の前後の安定 　皆さんが椅子に座ったときに座面に接する骨は骨盤ですが、その骨盤が座面に接している部分を「坐骨結節」といいます。 　坐骨結節の形状は先が尖った形状をしており骨盤は前後に対して不安定になると言われています。 　骨盤が前に倒れれば(前傾)「反り腰」となり、後に倒れれば(後傾)「仙骨座り」と言われ猫背の原因になります。 　骨盤コントロール補助器「ニュートラル」は骨盤の先端である坐骨結節を支える構造をしています。 　その構造により骨盤の前後を安定させています。 (2)骨盤の左右の歪み 　理想的な座位姿勢は「骨盤はわずかに前方に傾斜した状態で側方傾斜や回旋が入ってはならない」とされています。 　つまり左右の骨盤の傾きに差があることも理想的座位にはなりません。 　しかも左右骨盤の傾きに差があるということは左右の脚の長さに関係しています。 　(3)硬い座面である理由　 　・数mm歪んでいる骨盤を本来あるべき位置に導くため 　・姿勢制御の1つである体性感覚入力に必要だったため 　・製品性能を落とさないため 　そして「木」である理由は製品の最後が地球に戻るためです。 (4)背骨のS字弯曲 　これまでの背骨のS字弯曲にするための製品は 　・骨盤が後に倒れない様に「腰当て」を使い骨盤を支えて姿勢を補整している 　・背骨のS字弯曲を作るために「背もたれの形」を工夫し姿勢を補整している 　といった特徴を持っていると考えています。 川口市で行っている製造加工工程：原材料仕入れ、製造、梱包