待合室 【11246-0233】
待合室に偶然に居合わせ じっと何かを待つ人々。 人生の縮図のような光景をユーモラスに造形しました。 彫刻の技法としては、粘土で形をつくり石膏凹型を経て樹脂に置きかえる塑造と呼ばれるもので、一品制作です。 造形美術作品は、エントランス、ロビー、オフィースなどに飾っていただくと、味わいのある豊かな空間を作り出します。 製作者受賞歴 埼玉県美術展覧会にて埼玉県美術家協会賞受賞 ※注意事項 納品先で設置の際に出品者に拠る組み立て作業が必要なため、関東地域に限定。 イベントに出展しているなどで発送が遅くなる場合がございます。 予めご了承ください。
2,600,000円以上の寄附でもらえる
- 容量
- 作品の大きさ 横幅:122㎝ 高さ:72㎝ 奥行:73㎝ 重量:約30㎏ 人物及び動物の彫像部分はエポキシ系樹脂に彩色。 その他ベンチ、床部分は木製・彩色 必要に応じて専用展示台を付属。 展示台の大きさ 横:127㎝ 高さ:70㎝ 奥行:78㎝ 重量:約15㎏
この作品は八年ほど前につくった作品の、謂わばリメイク版です。
元々の作品は電車の中を舞台にしたもので、窓や荷物棚、つり革などもつけて、人物も二倍ほど居た賑やかな作品でした。
銀座でグループ展をした時に一度だけ出品し、その後はずっと倉庫で眠っていました。
何せ舞台が大掛かりだったせいで大人が4人以上居ないと動かせず、
他への出品もままならない状態だったからです。
そうこうしているうちに保管場所の関係で壊さなければならない状況になってしまい、
たった一度だけの展示で壊すのは余りにも不憫であり、
もう一度陽の目を見せてやりたいとの気持ちからテーマが狂わない範囲で縮小することを考えました。
最終的には子供連れのご婦人と若者二人を省略して人物の配置を変え、
主題も壊さずまとめる事が出来たと思っています。
この作品をはじめるきっかけは、電車通勤する中で何気なく向かいの座席を眺めていた時、
人生の縮図のようなものを見た思いがしたからです。
必然と偶然の中で出会い、同じ時間を共にしながら別の何かを待っているのが人生そのもののように思えました。
真ん中にゴリラを持って来たのは、電車の中に実際居たからではなく、私の白昼夢です。
人生観だけを表しても面白くありません。
私にとってゴリラは人間の隣人でありながら野生の象徴であり、ぎりぎり人間になれなかった悲劇の主人公です。
それで中央に座りながらも何となく肩身の狭い、落ち着かない表情にしました
最後の陽の目と思って埼玉県展に出品し、賞をいただきました。
賞をもらうことにあまり重きを置いていない私ですが、この作品で頂けたのは労が報われたような思い
ではじめて嬉しく感じた受賞でした。
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