こぼれ酒セット サケムード(SAKEMOOD) 純銅 65ml 【おちょこ 酒グラス 受け皿付】 FC015392
『もっきり』『盛り切り』『盛りこぼし』 酒瓶や徳利から日本酒を注ぐ際に、わざとグラスから溢れるようにする作法である。 時は江戸時代、日本酒は酒屋の樽からの量り売りが主流だった。 客たちは、自前の徳利を持参して酒を売ってもらう。 その際、酒屋は計量のために枡を使って客の徳利に移していた。 その枡になみなみと盛られた酒の様子を形容した言葉が『盛り切り』なのである。 時代は飛び去り年号は昭和。 町の大衆居酒屋のどこかで、気の利いた店主の誰かが、前述の作法を始めた。 人々は酒を呑み、楽しみ、笑い、泣き、時に怒って、くだを巻いていた。 オレンジ色の夕日に照らされた町と、ハッキリと顔を知っているだれかが記憶に刻まれている。 べつに、情景の浮かぶ光景が虚構であってもいっこうに構わない。虚構と偽情報は明らかに異なるのだから。 そんな場所で使用されている酒器は、ガラスのグラスに桧の枡を受け皿にするセットが一般的であると思う。 しかしながら、このサケムードはどうやら一般的ではないみたいだ。 非主流であること。名を傍流。 現代、私たち有限会社ナガオは日本有数の金属キッチン用品製造産地である燕三条地域にて商いを行っている。 そこで、膨大な量の金属製品を見てきている。だから、カップは銅とチタンにと決めた。 銅は金属のなかで熱伝導率が高く、冷酒を注ぐとギンギンに冷える。それがいい。 チタンは羽のように軽く、イオン化しづらいので酒の味を邪魔しない。それがいい。 受け皿については、18-8ステンレス製で非常に現代的なデザインのミニトレー。優雅な曲線でつや消し仕上げ表面加工。カップをトンとこの受け皿に置いた瞬間に「ああこれだ」となった。 私たちは、これからの盛り切り作法をサケムードをもって提案したいと思う。 容量は銅・チタン共に約65ml。こぼしの分量を含めると、最大容量は約90ml(五勺)といったところ。 パッケージは黒のギフトボックス入りで銅とチタンの質感を引き立たせている。 ある程度の作法やマナーはあると思うが、基本的に酒は自由にたのしむのが一番だと思う。 あなたがサケムードを手に入れたその日は、そう、日本酒気分。
- 容量
- サイズ:カップ 口径52x高さ54mm 容量約65ml(こぼれ分含む最大容量約90ml) / 受け皿 81x81mm 素材・材質:カップ 純銅(内側金メッキ) ミラー仕上げ / 受け皿 18-8ステンレス 本体重量:カップ 42g / 受け皿 69g