米粉で作った餅屋のフィナンシェ
きめの細かい米の粉を使用し、バター量を最小限に抑え、アーモンドの香り漂うあっさりとした風味ともちもち食感がおいしいフィナンシェです。 神社や仏閣が多数あり、城跡の残る名古屋市緑区内にはいくつもの民話があります。中でも人気のある(花の井戸)は近年愛知県や名古屋市の小学校の道徳の副教材にも使われているお話です。 当店ではお話に基づいてこのフィナンシェを創作しました。 鳴海に興味を持っていただき、郷土愛をはぐくんだり、他県に移動された方にも地元を思い出していただいたり、また名古屋市緑区の歴史ある街に新たに興味を持っていただける人が増えたら幸いです。 花の井戸のお話を要約します。 昔、鳴海城の下に住む右衛門の屋敷においしい水が湧く井戸があり、お茶の好きな殿様の水として大事にされていた。ある年、日照りが続き、村の井戸も枯れ、死者も出た。しかし、右衛門は苦しむ村人を放っておけず、殿さまの御水を無断で村人に分け与えた。 あくる日、右衛門は殿様に詫びた。日照りで村人が困っていると知った殿様は、「よくやった」と褒めたたえた。帰宅すると、いどに桔梗の花が咲き、雨が降り出した。この話は殿様に伝わり、褒美に、「花井」の名字と桔梗の家紋が与えられ、皆に井戸が解放されたハッピーエンドのお話です。 褒美(富)の意味を持つ『フィナンシェ』にし、お米が豊作になったので米粉を使い、井戸の形状に桔梗の焼き印をしました。
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