KURO(丹波黒)2本/AKA(丹波大納言小豆)セット ten
加西市は、兵庫県名産の高級で大粒な黒大豆「丹波黒」や小豆「丹波大納言」の産地です。 この地域特有の粘土質の肥沃な土と昼夜の大きな寒暖差が、旨みを蓄えた良質な豆を育みます。 丁寧に手間ひまかけてつくられた丹波黒と丹波大納言。 お正月やハレの日だけでなく、ぜひ普段から、お気軽にお召し上がりください。 56980287 ※画像はイメージです。
- 容量
- ・KURO(丹波黒) 200g〔兵庫県加西市産〕×2本 ・AKA(丹波大納言) 250g〔兵庫県加西市産〕×1本 ※栽培期間中、農薬・化学肥料不使用
小さな点を、加西から
■近くて遠い山
日本全国どこにでもある里山。しかしここ数十年の間に人の営みが変化し、日常的に山に人が入ることはなくなってきました。その結果、竹や雑木の密生が進み、枯れた竹が道を塞いでいるところもあります。山の保水力の低下にもつながり、水資源や土砂災害への影響など、課題が表面化してきています。里と山の境界が曖昧になり野生動物との棲み分けも難しくなってきました。獣害を防ぐために張り巡らされた電気柵は、根本解決にはなりません。そしてこの山の荒廃は、私たちのところだけではなく、山が国土の75%を占める日本のあちこちで起こっていることです。
■命を育む場所
私たちは農家林家です。代々田圃で米や豆を作り、冬場は山に入って手入れをしてきました。稲作を引き継ぎ、里と山をまたぐようになり、さらに酒づくりにも携わる中で、田や池や山などの自然は一連のものだと意識させられています。山を守ることは水を守ること、田を守ること、そして私たちの暮らしを守ることに繋がります。そしてそれは、水棲生物や虫、鳥、植物…今も多様な生命が育まれている、豊かで根源的なこの風景をよいかたちで次世代に受け渡していくことでもあります。

■身近な資源を稲作や暮らしに
農家が農のリズムの中で、習慣的に山に入る営みは作れないものか。そう思いを巡らし、間伐した樹々や竹を堆肥化して田圃に還元するようになりました。乳酸菌を豊富に含む竹は、土中の微生物の働きを活性化し良い土を育みます。また年の瀬には枝打ちした杉の葉で杉玉をつくる会を催したり、山から葉や実をいただいてしめ縄飾りもこしらえます。
まずは身近にある資源を活かして使うところから。私たちにできることを少しずつ続けていくことで、健やかな環境に戻していきたいと思っています。植生のバランスが取れ保水力のある山になれば、水が豊かになり田を潤し、やがて地下水となって日本酒が醸されます。野山に心地よい風を呼び込みたい。SENの米、黒豆や小豆は、そんな思いを持った農家たちがつくっています。
