あすか三彩「宙吹き硝子の片口」
硝子工房「さんぽ」の「あすか三彩・宙吹き硝子の片口」は、万葉集にも歌われた飛鳥川の水面のきらめきをイメージした、複雑な色合いが美しい片口の硝子の器です。日本酒、ワイン、ドレッシング入れや花器など、使い方はいろいろ。お部屋に穏やかな空気を運んでくれる一品です。
使い道いろいろの硝子の片口

硝子作家・小田珠生さんが試行錯誤しながら、色の調合を繰り返し、ようやく作り上げた「あすか三彩」という柄で彩られた「片口」。光が通ると、なんとも言えない淡く、多彩な色の影が移ろいます。
「中国の唐三彩を参考に、奈良時代に作られた、深い緑や黄色の発色が特徴の”“奈良三彩”と呼ばれる日本最古の施釉陶器があります。この奈良三彩に思いを馳せながら、明日香村ならではの作品を作りたいと常々思っていたところ、飛鳥川の水面のきらめきとが重なり、2つのイメージを融合させて、ガラスの中に表現しました。それがこの“あすか三彩”で、私の独自のカラーです」
こちらの片口はさまざまな用途に使える、とても便利な器です。

溶解炉で約1200度の火を使い、硝子を溶かして竿に巻き取り、吹き竿で息を吹き入れて中を塩梅よく空洞にします。溶解炉の扉を開けると工房内は熱気に包まれます。片口の形を整えたら、一晩かけて冷まして、できあがりです。
唯一無二の色合いが楽しい硝子の片口

●硝子工房「さんぽ」 あすか三彩・宙吹き硝子の片口●
宙吹き硝子の片口の器(約高さ8cm、直径10㎝/容量7分目で約300cc)
*この作品は、溶けたガラスを炉から巻きとり、ひとつずつ、人の手で整形しています。そのため、仕上がりには個体差があります。そのことをご理解頂いたうえで、お求めいただければ幸いです。
商品写真



珈琲「さんぽ」/硝子工房「さんぽ」


硝子工房「さんぽ」は明日香村の人気カフェ 珈琲「さんぽ」に併設されている工房です。祖父母が明日香村に暮らしていたことがあり幼い頃から明日香村に馴染みがあった小田泰幸さんと、妻の珠生さんが2006年に東京から移住し、2009年にオープン。「明日香村の人たちが気軽に立ち寄れる喫茶店」を目指し、古民家をリノベーションした、清潔感あふれるカフェで、硝子作家・珠生さんのさまざまな作品を店頭で買うことができます。
(左:小田泰幸さん 右:小田珠生さん)