奥野誠の和紙スクリーン <植物の繁栄>/ 和歌山県 田辺市 アート 和紙 スクリーン 紙 伝統 タペストリー インテリア 芸術 【oku001】
奥野誠の和紙スクリーンです。 趣のある和紙で味のある山路紙を使用したアート。 窓辺に置くと、やわらかな光を通し、楮の紙の白さや透明感を感じさせます。 作品のテーマは同じですが、全く同じ柄にはなりません。 世界で1つだけのオリジナルの柄になりますので、お写真は参考までにご覧ください。
作品

人や動物が生きていくために、活き活きと自分達の世界を作っていく植物の繁栄を描いた作品
こだわりポイントをご紹介

模様は、直線や曲線で即興的に画面を埋めて作ります。
そこに表出されるイメージが古代の人が描いた絵のようにも見えて、自分の中にも、何万年と言う人類の歴史が流れているのを感じられます。
枝にはそれぞれ特徴があり、その日の気温や湿度、作り手の気持ちなどとともに紙面に反映されます。
作品は龍神村の四季折々の縮図であり、楮の繊維が素晴らしい質感と個性を生み出しています。
山路紙について

その紙は「山路紙」と呼ばれ、この地の主要な産物のひとつであり、山村の暮らしと共に、さまざまな用途に使われていました。
戦後間もなくいったん途絶えましたが、1984年より紙を漉き始め、山路紙は復活しました。
以来、草木染、自然染色や新たな技法を加え、製作を続けて今日に至っています。
「山路紙」は地元産の紀州楮を薪で煮熱し、水と太陽で白く晒し、すべての工程を手作業により製作しています。
冬場に楮を収穫し、蒸して紙の原料となる樹皮をむいて乾燥させ、保存します。
使う時は、表面の黒皮を取った後、灰汁で炊きます。
水と太陽にさらして白くなり、柔らかくなった繊維をたたいて細かくし、すき舟(木製の水槽)に入れて簀(す)ですくうと紙になります。
作家紹介

当初、大阪で造形作家として活動する傍ら、美術学校の教師を務めていた。
1983年、廃校舎の活用と芸術による村おこしを目的に、龍神村に芸術村構想が持ち上がり、当時の芸術村村長に誘われる。
翌1984年、大阪から和歌山県龍神村へ移り住み、Iターンの先駆けとなる。
移住後すぐ、「山路紙」と呼ばれる和紙作りの文化があった事を知り、和紙作りの復活に取り組む。
試行錯誤の末「山路紙」の復活に成功し、自身の表現を和紙で製作する。
現在では、地元の学校などで紙漉き体験の指導を行っており、一般の方も体験することができる。
2016年度の和歌山県名匠に選ばれる。
2018年には上海のギャラリーでも展示会を行い、海外でも注目されている。
生産者の思い

資源を巡る環境問題や、自然を破壊することで成り立つ世界経済、そして大陸から伝わった文化の流れなど。
普段は気にならないことも気付かせてくれる紙は、最良の教材といえるかもしれない。
これからの循環型社会や山村の自然・文化、自分自身の価値判断の大切さなども伝えたいと考えている。
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