戸数はわずか3軒。奥地だからこそ美味い米が育つ

私たちの法人は、山間の里山がのどかな田舎町の邑南町の日貫地区にあります。そこから4km余り離れた山奥に青笹上集落があります。日貫地区で最も標高の高い（400m～450m）場所に圃場が段差で集積しています。そこに暮らす方は、わずか3軒、3人の非常に小さな集落です。

現代の人々が住み暮らすには厳しさや不便を感じるかもしれませんが、気温、空気、水、土、そこに広がる環境は美味しい食材を生み出す素晴らしいところです。

高原で育ったコシヒカリ「日貫青笹源流米」は、もっちりとした粘り気があります。そのまま「白米」として食べるのはもちろん、「ちらし寿司」「卵かけご飯」などによく合います。米の味をじっくりと味わったり冷たいご飯を食べやすくするには、おにぎりで食べるのもおすすめです♪

最高の環境だからこそ、特別な栽培方法にこだわる

「日貫青笹源流米」は慣行栽培に比べ化学肥料や農薬の使用を減らしており、出穂後の農薬散布は行いません。安心安全でおいしい米を提供することを心掛けています。「減農薬栽培」の米として生産していますので、防除は一切行いません。可能な限り自然に育てるため、カメムシによる斑点米被害の恐れもありますが、色彩選別機を導入して被害粒を取り除き調整精度を高めることで、より安心安全で良質な米を提供する体制を構築しています。

秋の稲刈後には、レッドクローバーというハーブの種を撒き、春に成長したハーブをすき込みます。ハーブの出来具合により、有機肥料の施用を加減して元肥や追肥を調整します。

紡がれてきた地域の財産を大切に。

美味しいお米がとれる青笹上集落ですが、2017年に青笹上集落の圃場を耕作されていた大規模農家の方が撤退されてしまいました。この素晴らしいお米がとれる田んぼを耕作放棄地にするのは忍びないという思いから「日貫おおもとファーム」が引き継いで美味しいお米を耕作できるよう皆で協力して頑張っています。