今、一番飲んでいただきたいコーヒー豆をお届けします。

キノシタショウテンは世界各国のスペシャルティコーヒー豆の中でも品質の高いもののみを仕入れ、国内に届いてからの管理体制も徹底している。ハイグレードな豆の個性を存分に楽しめるよう研究を重ねた焙煎方法。自家焙煎ならではのこだわりの味を、毎月の楽しみにどうぞ。

山の上の焙煎所

瀬戸内の海とオリーブの木々が見渡せる山のちょうど頂。
絵にかいたような穏やかな場所にキノシタショウテンの焙煎所はある。
瀬戸内市牛窓町で生まれ育った木下尚之が造り上げた理想の焙煎所。
目指す味を表現するために何年もかけて独自に改造した自慢の焙煎機だけでなく、棚、機材、豆の保管庫、焙煎の為のすべてに木下の想いが詰まっている。
そんな想いを乗せて山の上から届いたスペシャルティコーヒーを堪能する時間は、なんとも贅沢に思える。

コーヒー嫌いがコーヒーを好きになる一杯

信じがたい話だがマスターの木下はもともとコーヒーが飲めなかったという。しかし、一杯のコーヒーとの出会いをきっかけに「美味しいと思えるコーヒーもある」ということに気付き、コーヒーの深みにはまっていったそうだ。

そして、自分が美味しいと思えるコーヒーを追い求め、今の形にたどり着いた。
今では「コーヒーは苦手だと思っていたが、キノシタショウテンのコーヒーなら飲める」というファンが多いのも事実である。
最初の一口から最後のひとすすりまで、コーヒーという概念を覆される一連の体験がファンを虜にしている。

徹底した品質管理

「スペシャルティコーヒー」と聞くと、「品質管理？当然だろう。」と考えるかもしれない。

しかし想像する以上にコーヒー豆というのは繊細なのである。

特にキノシタショウテンで取り扱うスペシャルティコーヒーは“ クリーンカップ”という雑味の無い豆を選定して入荷しているため、品質が味わいに影響を及ぼすことが多い。

農園の環境、精製の方法、そして輸送時のコンテナ、 日本に到着してからの倉庫にもコーヒーのプロフェッショナルが温度や湿度の管理を徹底して行なっている。
ここまで徹底した品質管理は世界でも類を見ない。 コーヒーに対する想いを持った仲間が集まった小規模での共同買付だからこそ成せる基準である。

コーヒーという概念を打破

キノシタショウテンのコーヒーを飲むときは「コーヒー」という概念をなくして飲んでほしい。
目をつむって飲めば、グレープフルーツジュースと勘違いするほど果実味にあふれるものもあれば、
紅茶のように鼻腔をくすぐる風味豊かな物もある。
それは果汁や茶葉を混ぜたわけでもなく、ただその豆の個性が活かされた味なのである。
それぞれの産地や、品種だけで「この国のコーヒーってこうですよね」とひとくくりにしてしまうのはもったいないほどにコーヒー豆には奥深い秘密があるのだ。
そして、その秘められた味わいを引き出すために、今日も木下は山の上で研究を続けている。