牛窓のシフォンケーキ屋さん

『morisuke』は、文化複合施設『牛窓テレモーク』内にあるシフォンケーキ専門店。店主の森さんは東京から移住して3年目を迎える。

移住のきっかけは、都内で参加した移住者相談会だった。
その後実際に瀬戸内市を訪れて、テレモークをはじめ、地域一帯を案内してもらった。

今では地元の方々とつながって一文字うどんさんの石臼挽き小麦粉『ふくほのか』や、Mineoka Farmさんのハーブなど、出来るだけ地元の食材を使ってケーキを作っている。

森さんは、普段から地域の農家さんや事業者さんと直接顔を合わせることが多いそうだ。
牛窓に移住して、東京にいる時には難しかった、”生産者さんの顔が見えるお菓子作り”を始めることができた。

懐かしい味を思い出して

森さんは、東京郊外の三鷹市で15年ほどお店を営んでいた。
シフォンケーキをやろうと思ったきっかけは、高校生の時に通った小窓販売の小さなケーキ屋さん。お菓子作りだけでなく、お会計や接客も一人でこなす姿に憧れたという。

そして今、森さんは夢を叶えて『morisuke』を一人で営んでいる。
子どもの頃から変わらない純粋な気持ちが森さんの原動力だ。

毎日食べたいシフォンケーキ

お店のショーケースには、たくさんの種類のシフォンケーキが並んでいた。
他にもクッキーや焼き菓子、プリンなど、森さんはこれら全てを1人で作っている。
手際よく次々と出来上がっていくケーキは、森さんの経験に裏付けられた確かな技術の結晶だ。

森さんのこだわりは、”毎日食べたくなるようなシフォンケーキ”を作ること。
例えばチョコチップはビターチョコを使うなど、甘くなりすぎないように、飽きが来ない味づくりをしている。

「特別なこだわりはないけれど、ただ、自分が美味しいと思うものを食べてもらいたい。」という森さん。
口の中でしっとりほどける食感は、心までフワッと浮かんでしまいそうな軽やかな味わい。
ぜひ、老若男女問わず楽しんでもらいたい。