サンゴの歴史

珊瑚と人間との出会いは古く、紀元前までさかのぼります。
スイスのローザンヌ近郊にある約３万年前の遺跡からは「お守り」と思われるいくつかの珊瑚が発見されています。
珊瑚は最初は災いから身を守る聖なるものと知られ、やがて護身用、薬用、貨幣、宝石として大変珍重されてきました。
シルクロードを渡って中国から仏教とともに日本に渡って来たと言われています。

宝石珊瑚

珊瑚は浅瀬で育つ珊瑚礁（六放珊瑚）と深海で時間をかけて
ゆっくりと育つ宝石珊瑚にわかれます。
宝石珊瑚の成長はとても遅く、手のひらサイズで８００年ともいわれるほどのスピードです。
さらに真珠のように養殖が出来ない天然の宝石として、その価値が認められています。

宝石珊瑚産業の中心地　高知県

高知県で豊富に宝石珊瑚が採取されてきたことを背景に、その加工技術などが伝承されてきたことから現在でも、全国の珊瑚生産者の約８割が高知県に集中しています。

白サンゴブレスレット・男性用

珊瑚は古くからお守りとして人々が身に着けてきました。
キリスト教、イスラム教、仏教という、世界の三大宗教でお守りとして使われています。
昔から、親から子へ、子から孫へ代々受け継がれているものです。
数珠は特に「寿珠」とも言い、ご婚礼などお祝いのときに持たせる縁起のいいものです。
珊瑚の原木から材料として使用されるのは約20％とされています。
その20％はさらに加工工程で削り落とされ、本物のジュエリーと呼ばれるにふさわしい姿になるのは3％
磨きに磨きをかけて作り上げられるほとんど傷の無い宝石珊瑚の丸球を珊瑚のプロがひとつづつ色合わせをし、選別をして組み上げています。

宝石珊瑚の取扱注意点

1.汗や酸に注意して下さい。
　珊瑚の主成分である炭酸カルシウムは酸に溶けやすい性質があります。
　人間の汗の成分は一般に酸性といわれてますから、汗の多い季節にできるだけ直に身に着けるのは避けることが理想です。

2.入浴時には外して下さい。
　温泉や入浴剤などには、腐食性のある硫黄などの成分や酸が含まれていることがありますから、入浴時には外して下さい。

3.調理の時は外して下さい。
　珊瑚は熱にもデリケートです。
　火気や高熱のものに近づけないで下さい。

4.一つづつ保管して下さい。
　他のジュエリーと一緒にしまっておくと、硬いものにぶつかって傷つくことがあります。
　保管するときは、区切りのあるジュエリーケースにしまうか、個別に柔らかい袋へ入れるようにしましょう。

数珠に関するＱ＆Ａ

Ｑ・違う宗派のお葬式に自分の宗派の数珠を持って行ってもいいのですか？
Ａ　どの宗派の方でも、ご自分の宗派の数珠をお葬式等で使っても構いません。
　　相手の宗派に合わせる必要はありません。

Ｑ・数珠は贈り物としても良いのですか？
Ａ　数珠は「寿珠」とも言われておりますので、数珠を贈ることは、その人に法縁を与え功徳を施すことになるので、大変良いこととされています。
　　成人・結婚・入学・卒業・就職・誕生日など、人生の節目に数珠をお贈りすることをお奨めします。

Ｑ・数珠は人に貸したり、借りてもいいのですか？
Ａ　数珠は使用者の想いがこもった、言わば使用者の分身です。
　　数珠は人に貸したり、借りない方がいいです。

Ｑ・数珠は何本持っていてもいいのですか？
Ａ　数珠は何本お持ちいただいても問題ありません。

Ｑ・数珠のお手入れ方法・保管方法は？
Ａ　数珠を使ったあとは、柔らかい布などで軽く汚れや汗を優しくふき取ってください。
　　しまっておく時には、専用の念珠入れや桐箱、紙箱に収めておきましょう。