創業50年以上の歴史を持つ菊地珊瑚

深海の神秘として古くから人気の高い珊瑚。全国の珊瑚生産者の約8割が集まる高知県の中でも、宿毛はその中心地として長い歴史を誇っています。

宿毛で創業50年以上の歴史と信頼を誇る菊地珊瑚では、原材料の仕入れから、カット、彫刻、研磨、仕上げに至るまで、こだわり抜いた珊瑚を提供しています。

一点一点、丁寧に仕上げられた珊瑚

珊瑚（原木）を仕入れ、用途に応じてカットしています。
原木をカットする際には、無駄なく最後まで使い切ることを大切にしています。

カットした珊瑚は、リュウターを使って細かい彫刻作業をおこない、 角々しい珊瑚を研磨機によって滑らかに仕上げていきます。
そして、紐やリング等を一つ一つ手作業で取付けて商品ができあがります。

繊細な彫刻も可能な技術力

菊地珊瑚の三代目で代表を務める菊地康仁さんは、大学を卒業後７年程、珊瑚彫刻家の師匠の元に弟子入りし、修行を積まれました。

師匠の友人達にも指南され、立体彫刻の技術が身についたといいます。

珊瑚の素晴らしさ、美しさを知ってもらうために。

深い赤や鮮やかなピンク、雪のような純白など、様々なカラーと表情を見せる宝石珊瑚。珊瑚は、はるか昔から宝飾品として人々に愛されてきました。

人と珊瑚のかかわりは古く、ギリシャ神話では英雄ペルセウスがメドゥーサの首を切り取ったときに滴った血が地中海に落ちて珊瑚になったと伝えています。
地中海で産出する珊瑚はイタリアの人々の間で、魔除けやお守りとして珍重されましたが、乱獲のためにその数は減少しています。
現在では、日本近海が良質な珊瑚の産地となっています。

知れば知るほど、奥が深い珊瑚の世界。実際に珊瑚を身につけることで、そんな魅力の一端を知っていただければと思います。

「菊地珊瑚加工所では、“たくさんの方に珊瑚のよさを知っていただきたい”という思いから、
すべての珊瑚の製作加工に手を抜かず、より良いものを生み出そうというこだわりをもって日々努めています。
特に珊瑚を知らない方々に珊瑚のすばらしさ、美しさを伝えていきたいと考えています」

菊地珊瑚 菊地康仁さん

珊瑚のお手入れ方法と保存について。

珊瑚は、汗や酸に弱い繊細な宝石です。使用後は柔らかい布などで優しく拭いて、汗や皮脂などの汚れを取り除くことが大切です。

夏場などたくさん汗をかいたと感じたときには、水で濡らした柔らかい布で珊瑚をそっとぬぐってから乾いた布で優しくふき取ります。
自然乾燥した後、ジュエリーケースなどに保管しましょう。

光沢がなくなったと感じたときには、菊地珊瑚で研磨できますので、お気軽にご連絡ください。適切な方法で大切に扱えば、長く楽しむことができます。