福岡県 大木町 (ふくおかけん   おおきまち)

純国産天然いぐさ 「掛川 虹」1畳(緑色) BG002

福岡県知事指定民工芸品の「掛川」の製品です。 筑後地方に古くから作られている「掛川」は、福岡県独特の織り方で、花ござの最高級品です。 経糸が太くて数が少なく、約3cmの大目と1cmの小さな目が交互に繰り返す単純な組織の織りです。 長くて質の良い藺草(いぐさ)を用いているので弾力性に富み、肌触りの良い製品になります。 「掛川」工房大木では、お客様から喜んでいただけるような「掛川」に適した藺草(いぐさ)づくりと安心して使っていただけるように心を込めて一枚一枚、すべて自家生産で丁寧に仕上げております。近年は和室が減少し畳離れも進んでおりますが、国産藺草(いぐさ)は癒し効果となる成分が多いことなどが報告されております。 提供:「掛川」工房大木

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容量
1畳(87×174cm)

掛川織(花ござ)ができるまで

い草生産

い草生産

8月の暑い時期から苗の準備が始まり、健全に育った苗を11月から12月にかけて田に植付けます。
6月から7月にかけて生育の良いい草を刈取ります。
刈取られた「い草」は、しおれないうちに粒子の細かな染土を分散させた水に浸します。これによってい草特有の香りと色を出し退色を遅らせます。また、乾燥時間を短縮させる効果もあります。
泥染めしたい草は、乾燥させます。乾燥の良否で、い草の品質への影響があります。

原料の選別①

原料の選別①

「い草」の伸び、長さ、色調、硬軟等により大別した後、再度、長さ別に選別されます。長いものほど生育の熟度が揃っているため良質の原料となります。掛川織に使われるのは長さが130センチ以上の中太のそろったものが選ばれます。

デザイン決め

デザイン決め

 長年の経験で色彩のバランスを考慮し、様々な色に染めた「い草」を選んで構成する。頭に描かれたものを0,5帖の中で何本い草を使うのか配色と使用本数決め、実際に少量ずつ織(試織)します。
その中から今年の柄を決めます。掛川の特徴あるデザインを紋紙に落とす技術と配色は、熟練の技術が必要です。

紋紙作成

紋紙作成

 デザインに合わせて紋紙に穴をあける。カードの穴の配列によって所定の紋様を織り込むことができます。(一般的な柄で2日間かかります。)
紋様を意匠紙という方眼紙に写しとり、それに従って紋紙の経糸の上げ下げの情報を指示する穴を開ける。

整経

整経

花莚を織る際に使用する経糸(たていと)を、製品に応じた使用本数にまとめる。花莚の種類ごとに異なる経糸を作っています。
奥に見える棚に多数の巻き糸をかけ、そこから糸を引き出して、手前にある大きな芯に必要な本数をまきます。微妙な糸の張り方が掛川の仕上げに関わるため経験が必要です。

染色

染色

染めは温度と時間が重要のため、タイミングを計って水の量、温度を調整し染まりやすくします。
「い草」を染料を入れた、釜の中に入れ100℃近くで約30分沸騰させ指定の色に染め上げます。
「い草」は育った田によって染め具合が変わるため、ムラなく染まるように長いい草を一本一本慎重にほぐします。
染色方法の違いにより1時間沸騰させることもあります。色よくむらなく染め上げる技術と折れや曲がりがないように仕上げる技術は経験が必要です。

湿らせる

湿らせる

染色した「い草」は、水で湿らせたあと、半日ほど置きます。 
乾燥したままだと「い草」同士が、なじまず折れてしまいます。
また、湿らせないとい草が伸ばず、い草切れが発生します。

選別②
長さ、色むら、折れのチェック

選別②
長さ、色むら、折れのチェック

出来上がりサイズに合わせて根元をカットします。
織り傷を出さないために、長さが足りないい草、折れたい草、キズがあるい草、色の調子が揃っていないい草を抜き出します。
微妙な色違いが織りに影響するため注意してチェックします。

織る準備

織る準備

ほどよい湿り具合いの「い草」が必要であるため、「い草」の湿り具合を見ながら織機にかける準備をします。
過乾燥:切れる
過湿:色が抜けて移る。汚れる。など熟練の技術が必要です。

織る準備

織る準備

デザインした織柄に合わせて、染色した「い草」を織り機にセットする。厳選された良質のい草のみを使用し丁寧に織り上げる。 「い分け台」にのせた「い草」は、気温や天候によって乾燥するため、追加湿をします。
デザインは、い草の特徴を生かした直線的な図柄の中にボカシを効果的に取り入れい草の色の変化により独特の紋様を織り出すため経験が必要です。

織る

織る

デザインした紋紙をセットする。
1畳の掛川織の「ござ」を織るにはおよそ3,600本から4,800本の「い草」を使います。天然のい草は、日によって表情が異なるため、程よい湿り具合を保つことや切れや折れを無くし柄の不具合をなくし、傷を出さないようにする必要があります。また、太さによっても織上がりに影響があるため丁寧に織ります。
柄あわせや絞める力の具合は熟練の技術が必要です。そのため
糸の張りを手で押さえ調整するなど、手織りを基本にした掛川が生産されています。(技術保持者認定)

程よい湿り具合を保ちながら織り上げる。
デザイン通りに織あげるために、不具合が出たら元に戻し再スタートする。

高級なものほど厚みがあるため織る時間と手間がかかる

1回目の仕上げ

1回目の仕上げ

掛川の表面をヘチマでこすり、余分な染料を拭き取りい草に艶を出す。見た目に分かりにくい「い草」の折れの織り傷を、一目一目確認し手直しをします。
製織直後、乾燥布で一枚づつ拭き上げ、色止め並びに艶出しを行う。

天日干し

天日干し

加湿(かし)の水分を飛ばすために、裏側を天日干しをする。
掛川は2時間ほどで十分乾燥します。(季節によって変動)

長さ揃え

長さ揃え

出来上がりの畳数に合わせて綴じ合わせる.
経糸(たていと)だけを切るように刃物で、サイズに合わせて長さを切りそろえ、経糸で綴じます。両端がほつれないよう接着剤で止める。

縫製

縫製

2~10帖、注文に応じたサイズに縫製します。
花莚を開いたときに、重ならず、開きすぎないように、程よい間隔を保ちながら縫い上げます。

レジン加工

レジン加工

表面の色あせを防ぐためにレジン(樹脂加工)を両面に塗ります。
花莚の仕上がりを損なわないように、経験と勘が必要です。

ヘリ加工(1)

ヘリ加工(1)

別素材のヘリを付けないため、経糸を手作業で処理する。

いぐさの織りの種類

掛川織

掛川織

福岡県独特の重厚優美な織り方で、花茣蓙の最高級品です。経糸が太くて数が少なく、約3cmの大目と1cmの小さな目が交互に繰り返す単純な組織の織りです。長くて良質のい草を用いてるので弾力性に富み、肌触りの良い製品になります。

紋織

紋織

い草を織り込む経糸の開口を変えて紋様を織り出す織り方です。209本の経糸が複雑な紋様を織り出し、最も技巧的で織柄の変化に富む製品になります。

袋織

袋織

風通織とも言われ、紋織より約100本も多くの経糸を用い、表と裏の色を完全に織り分けることができます。繊細な絵柄と二重織の丈夫さで、耐久性に富む製品になります。今日では、三重織も登場してきました。

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