【有田焼】【李荘窯業所】染付牡丹文中皿
【対象者の要件】寄附金の使途に一般社団法人ヘルスサポーターズイノベーションをお選びいただき7万5千円以上のご寄附をいただいた方 有田町の泉山口屋番所遺跡から出土した、古伊万里最盛期の1690年代頃の製品を、忠実に再現したものです。おそらく、近接する年木谷3号窯跡の焼成品と推定されます。 口縁の端部を上方に立てた深めの輪花皿で、口縁部にはいわゆる蛸唐草文が巡ります。この文様は、長く使い続けられた定番の図柄の一つですが、一本線でラフに描く新しい時期のものとは違い、いったん輪郭線を描き、その中を塗り潰す手の込んだ手法を用いています。 また、内面中央部には、対称的に描かれた口縁部の蛸唐草文に対して、繊細な牡丹の文様が非対称な構図として配されており、その両極的な組み合わせが、かえって絶妙な調和を生み出しています。 泉山陶石独特の味わい深い素地と、熟練した職人の手描きによる絵付けと相まって、格調高い有田焼に仕上がりました。 ■古伊万里復活プロジェクト 泉山陶石で蘇った、令和の古伊万里 400年の伝統を誇る有田焼。その連綿と続く営みの中では、長らく泉山で産する良質な陶石を原料として、無限とも思えるほど多様な磁器が生み出されてきました。有田町内の窯跡をはじめ、数々の遺跡の発掘調査の出土品などが、多くのことを現代に語ってくれます。 有田焼の原料も、大正時代からはほぼ熊本県の天草産に変わり、泉山陶石に最適化した技術の多くは失われました。もはや幻の磁器原料となったのです。 「最盛期の古伊万里を、有田本来の泉山陶石で再生したい。」「伝統に根ざした、真の有田焼らしい有田焼を再現したい。」こうした強い想いから、“Ko-Imari history Labo”と“李荘窯業所”のコラボにより、発掘調査で出土した古伊万里の復活プロジェクトに挑みました。泉山陶石を原料とし、伝統的な技と最新技術を駆使して、令和の古伊万里が蘇ったのです。 数百年も前に創造されたデザインながらも、まったく古さを感じさせない、そのモダンな造形や文様は、現代の食卓にも、すんなりとマッチするはずです。 提供:李荘窯業所(有田町) 告示第5条第2号:佐賀県の伝統工芸品であり採掘、成形、絵付け、焼き上げまでの工程を有田町の李荘窯にて行うことにより、相応の付加価値が生じているもの。
- 容量
- サイズ:約φ210 × 約40mm 1枚