奈良県 桜井市 (ならけん   さくらいし)

M-AF13.【聖林寺】大和のおはなし 絵本2冊セット

絵本「大きな石のお地蔵様~聖林寺~」 江戸の享保時代に文春和上が、4年7か月に及ぶ托鉢の旅に出られ、その浄財で大石仏のお地蔵様が誕生した由縁を、美しい絵とわかりやすい文字で綴った絵本。 文:聖林寺 絵:池田久美子 出版社名:コミニケ出版 出版年月:2020年6月 絵本「かみなりの落ちない寺~聖林寺~」 江戸の慶応時代に聖林寺の住職を務めていた大心和上が、かみなりの子どもを捕まえて以来、かみなりが落ちなくなったという逸話を、美しい絵とわかりやすい文で綴った絵本。 文:聖林寺 絵:池田久美子 出版社名:コミニケ出版 出版年月:2020年10月 ご協力:聖林寺 【地場産品に該当する理由】 桜井市に存在し市内屈指の有名寺院である聖林寺を広報するものであり、聖林寺に伝わる物語を絵本化した返礼品です。(告示第5条第5号に該当) =========================================== ◇関連キーワード◇ 奈良 お寺 国宝 フェロノサ かわいい 勉強 夏休み 読書 セット ===========================================

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外寸:たて約26cm × よこ約22cm × 厚さ約1cm × 2冊

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聖林寺

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霊園山(りょうおんざん)・聖林寺は、大和・桜井の街外れ、多武峯街道がようやく山ふところに入ろうとするとき右手に見える談山山系の前山・安部嶋山の中腹にあって、静かな落ち着いた、たたずまいを見せる山寺である。すなわち、この寺は大和盆地の外周の東南端に位置する。
 小高い所にあるだけに、門前から北を望む眺めは又格別である。美しい三輪山の山稜、それに箸墓など古代大和の古墳が散在する盆地の東半分が絵巻物のように展がる。ここからは奈良の都はさすがに遠いけれども若草山焼の時には赤い炎が北の空を明るく染めて燃え上がるのをはっきり認めることができる。

”紫の三輪の山並み夕ざれて  身まま欲りして この丘に立つ”

 古美術界の泰斗丸尾彰三郎先生が、この寺を訪れて拝み見たかったのは、もちろん国宝十一面観音さまの優美なお姿であったろうが、ここから望む三輪山と盆地の景観も又捨て難い。

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時代は流れて、戒律と祈祷の寺であった聖林寺にも拝観客が訪れるようになった。けれども、京都や奈良のように至便ではないことが幸いして、ここは観光客の喧騒には無縁である。緑なす木々に風わたる山の小寺は訪れる人に安らぎと思索の空間を保証している。境内の静寂を保つのも、あるいはこの寺の住持の務めの一つかもしれない。この寺を護るさだめを負い、経に言う「恒ニ作ス二衆生ノ利ヲ一」を契う筆者には郷土の哲学者・保田與重朗の次の歌ほど深く心に響くものはない。

”けふもまた かくて昔となりならむ  わが山河よ しずみけるかも”

聖林寺 第12世住職(元住職) 倉本 弘玄

聖林寺の歴史

聖林寺の創建は古く、奈良時代の和銅5年(712)に、談山妙楽寺(現 談山神社)の別院として藤原鎌足の長子・定慧(じょうえ)が建てたとされています。
幾度か火災に遭い伽藍が焼失しますが、江戸時代中期、聖林寺の文春は女人泰産を願い、大石仏造像の願をかけて諸国行脚の旅に出ます。4年7ヶ月に及ぶ托鉢による浄財を集め、現在の本尊である子安延命地蔵を建立しました。
安産・子授け祈祷の寺として、その霊験は広く知られるところです。

慶応4年(1868)、神仏分離令による廃仏毀釈を逃れるため、大神神社の神宮寺「大御輪寺」の本尊・十一面観音立像が、住職大心上人によって聖林寺に移されました。それが現在、聖林寺に安置されている国宝、十一面観音立像です。
大切に保管されていた十一面観音立像は、明治20年、アメリカの哲学者アーネスト・フェノロサによって秘仏の禁が解かれました。以降、その美しいお姿は多くの人々を魅了しています。

「・・・(略)しかもそこには神々しい威厳と、人間のものならぬ美しさとが現わされている。」和辻哲郎『古寺巡礼』より
「さしこんで来るほのかな光の中に、浮かび出た観音の姿を私は忘れることが出来ない。(中略)・・・私はただ呆然とみとれていた。」白洲正子『十一面観音巡礼』より
「さくはなの とはににほへる みほとけを まもりてひとの おいにけらしも」會津八一

国宝十一面観音様の新しい収蔵庫が完成しました

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観音堂の室内の天井は宇宙を象徴する半円球の天蓋(ドーム)となり、2メートル9センチの十一面観音を、ゆとりをもってお祀りしております。
さらに、観音堂では、十一面観音は室内中央に配置され、四周をめぐることができ、今まで見ることができなかった背面や、優雅な顔の表情はもちろん、衣のひだの自然な流れ、柔らかく表情豊かな手、指の造形など、あらゆる細部を360度どこからでも、間近に拝観する事が出来ます。

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新たに前室がつくられたことで、伏し目がちの十一面観音を、十分に距離をとった位置からも拝むことができるようになりました。かつて大御輪寺の時代に、双堂(ならびどう)に祀られていた当時と同じ位置から、十一面観音を拝むこともできるのです。

免震・耐震工事が施された美しい観音堂です

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改修前の十一面観音をお祀りしていた観音堂は、昭和34年(1959)に造られた、我が国初めてのコンクリートによる国宝のための観音堂でした。
しかし当時は、地震などの対策はなされておらず、自然災害への対策は不十分でした。
昨今、大型の地震が日本列島を襲っていることを考慮しても、早急に免震機能を持った耐震性のある観音堂建立が望まれた為、観音堂の改修に踏み切ることにいたしました。
観音堂の改修では、構造補強および十一面観音像への免振装置の設置により、揺れの影響を最小限にすることで、最大級の地震災害にも耐えうる安全性が確保されました。

【バリアフリー】小高い所に有る 聖林寺 は、高低差が厳しいため、今までは車イスでお参りいただくのは難しかったのですが、改修された 観音堂では、裏参道を使用して、車椅子で 十一面観音 さまをお参りいただけるようになりました。

聖林寺公式ホームページ

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