栃木県 栃木市 (とちぎけん   とちぎし)

栃木県 伝統工芸品 指定 手作り ほうき 栃木産ほうき草使用「変り型ほうき」

座敷ほうきは一本一本手作りでの製造となります。原料となるほうき草(ほうきもろこし)は栃木市内の農家の方に栽培を委託しております。畳の部屋の掃除だけではなく、フロリーングや、ジュウタンの掃除また階段、玄関等の掃除に最適な座敷ほうきです。栃木県伝統工芸品に指定されております。 【保管方法】つる下げて保管すること ※ほうきを床につけたまま立てかけておくと、穂先が傷みます。絶対にしないでください。 【原材料名】ほうきもろこし(ほうき草)栃木県産 ※【配送不可地域】・沖縄・離島

21,000以上の寄附でもらえる
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  • 定期便
  • ギフト包装
  • のし
容量
長さ:約70cm

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里山の風景が広がる、のどかな栃木市の旧都賀町

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栃木県栃木市の北、2010年に栃木市と合併した旧都賀(つが)町は「山里」という言葉がぴったりののどかな田園風景が広がる町。とくに広大な敷地の「つがの里」は四季折々の花が咲き乱れる市民憩いのスポットです。

この自然豊かな旧都賀町で約70年もの間、返礼品である「長柄ほうき」を作っているのが「荒木時三商店」です。時代の変遷とともに、箒(ほうき)を作る人がいなくなる中、2代目、荒木由和(あらきよしかず)さんは町唯一の箒職人として伝統を受け継いでいます。

様々な箒に囲まれた、田園の中に建つ工房

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つがの里から約3km。周囲を田園に囲まれた一角にあるのが「荒木時三商店」です。一見すると普通の一軒家ですが、玄関先に吊るされている大小さまざまな箒たちが、ここが箒工房であることを告げています。

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早速、工房にお邪魔すると…壁には箒がずらりと並び、ゴザが敷かれた床には、ほうき草の束。バサッバサッというほうき草の擦れる音、ギッギッという糸を引っ張る音。懐かしくて温かい昭和の空気で満たされた工房で、年季が入った手作りの工具を駆使して箒を作っているのが由和さんです。

戦後間もなく創業。時代の変遷とともに町内唯一の箒職人に

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由和さんの義父・時三(ときぞう)さんが箒作りを始めたのは戦後間もなくのこと。「戦後の混乱期に手に職を付けようと思い、家の近くに親方がいたのでそこで箒作りを教わったと聞いています」と話すのは、由和さんの妻・初代(はつよ)さん。都賀町では当時、農閑期の副業として多くの家庭で箒が作られていたそうです。

ところが生活スタイルの変化や掃除機の普及などにより、箒作りをする人が減り、いつしか町内では時三さん一人となってしまいました。「箒だけじゃ食べていけないって、本業でやっていた人がみんな辞めてしまいました。父がなぜ続けたかって? 一本気で根っからの職人だったからでしょうね」と初代さん。

伝統の灯を消さないために一念発起

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町内唯一となった時三さんが作る「都賀の座敷箒」が伝統工芸品に認定されたのは1997年のこと。とはいうものの、時三さんは「継いでくれる人がいないから一代で終わり」とあきらめていたそうです。それを聞いて一念発起したのが、栃木市職員だった由和さん。「伝統工芸品として、後世に伝えていかなくては」と、仕事勤めのかたわら、土日などの休みを利用して時三さんと妻・トクさんから箒作りを学びました。「教わったというか、体で覚えていった感じですね」。

1日に2〜3本作るのがやっと。奥深い箒の世界

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取材時も器用に手先を動かしながら質問に答えてくれた由和さん。「中玉と耳、尻玉という3種類の束を作ってから合わせて編みこんでいくのが、基本の『東京型』。この3種類の組み合わせ次第で様々なデザインがあるんですよ」。完成した箒をよく見ると、確かにいくつかの束が合わさって1つの箒になっているのがわかります。

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作業にも様々なこだわりがあります。まず、「国産のほうき草は柔軟性がある」と、ほうき草の栽培を近隣農家に委託しているだけではなく、その中でも質の良いものを1本1本厳選しています。また、糸でほうき草を締める作業も、しっかり力を入れて締めることで見栄えが良くなり長持ちします。

一番の難関はというと、「綺麗に編むこと。自分が本当に満足できる箒はなかなかできないですね」と由和さん。由和さんですら1日に2〜3本作るのがやっと。デザインといい、作業といい、今まで知らなかった箒の奥深さを教えていただきました。

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何十年も愛用される「一生モノ」の伝統工芸品

以前、由和さんが百貨店の実演販売でお客様と話した際、「お嫁に行く時に箒を持ってきて今でも大切に使っています」と話す高齢の女性がいたそうです。また、時三さんが作ったという30年ほど前の箒を見せてくれた人も。「使い方次第で一生持つもの。だからこそ、こだわりの一品を持ってほしいですね」と由和さんは力を込めます。丁寧な手仕事が伝わる逸品は、きっと一生使える愛用品となることでしょう。

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