世界遺産「小笠原」地酒セット②(ラム酒・無人酒)
小笠原では、19世紀前半の開拓初期、欧米系定住者が捕鯨船とラム酒の取引を行っていました。1876年に日本領土になってからは、亜熱帯の気候を生かし、サトウキビの栽培による製糖業が盛んになり、その過程で生じた副産物を発酵・蒸留してつくった酒を島民は飲むようになりました。その酒は「泡酒」や「蜜酒」などと呼ばれ、太平洋戦争中に島民が強制的に内地へ疎開させられるまで永く愛飲されていました。 終戦後のアメリカによる統治を経て、1968年(昭和43年)に日本に返還されてからも、疎開先から小笠原に戻ってきた旧島民にとって、当時愛飲していた酒の味は忘れがたいものでした。 こうした独自の歴史を背景に、小笠原の地酒「ラム酒」が誕生しました。サトウキビ特有の豊穣な甘さとアルコール度数40度の力強さは、まさしく亜熱帯の太陽そのものの味わい。飲み方はストレート、ロック、さらにはいろいろなカクテルでお楽しみいただけます。 「無人酒」は、旧島民が愛飲していた前述の「泡酒」「蜜酒」と呼ばれていた酒に近い味わいを目指して誕生しました。アルコール度数は25度と焼酎並みに抑えてあります。 往時の小笠原に思いを馳せながら、飲みやすくも深みのあるサトウキビ由来の味わいをご堪能下さい。
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