京都府 京丹後市 (きょうとふ   きょうたんごし)

丹後帯 半幅帯「源氏香」(グレー) FY00031

地模様は、海を立体的に表現した美しい織りとなっており、その地模様に源氏香をあしらい、シンプルながら風雅な香りを感じられます。 真綿紬の絹糸を贅沢に使っていますので、風合いがあり、軽くてとても結びやすい帯です。 ※実際の商品とモニター上の画像の色などに差が生じる場合がございます。 ※在庫状況によっては、お届けまで2ヶ月程度かかる場合もございます。お急ぎの場合などは、お申込み前にお問い合わせください。 丹後の藤布 遊絲舎 電話番号:0772-72-2677 【検索ワード】 藤布 ふじふ ふじぬの 藤 ゆうししゃ

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絹 80% 金属糸風<分類外繊維(和紙)・ポリエステル・レーヨン> 20%

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奈良時代から続く日本最大の絹織物産地・京都府京丹後市

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南国の海のように透き通ったマリンブルーの海岸と広大な自然が山側に広がる京丹後市。京都府の最北端、日本海にせり出した丹後半島に位置する町です。連日の猛暑が続く夏と、豪雪地帯となる冬。豊かでもあり厳しくもある自然と共に生きてきた地域でもあります。

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古くは弥生時代から人々が定住していたことが分かっていて、日本最古とされる高地性集落跡地「扇谷遺跡」があるなど、日本海側における文化の一大中心地であったとされています。

そんな丹後半島で江戸時代から作り続けられているのが丹後ちりめん。和装地の国内流通量6~7割を占めています。つまり、このエリア一体が日本最大の絹織物産地でもあるのです。

京都府産業功労者の小石原さんが織りなす物語

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現在、遊絲舎(ゆうししゃ)4代目の小石原将夫さんの先代は、明治中期にちりめんの製造を開始。家業だったこともあり、学業を終えてから小石原さんも自然とその道に進んだといいます。転機が訪れたのは1962年。大正から昭和初期に消滅したと考えられていた古代布の一つである藤布(ふじふ)が、京都府宮津市上世屋地区でまだ生産されていることが分かったときでした。

小石原さんは、同じ京都で作られている藤布を自分も継ぐことができないかと思い、5~6年かけて作り方を教わり、その後もボランティア組織の保存会員として活動しています。麻や木綿に比べてクセの強い藤は、糸にすることも、さらに布にすることも大変な労力を要するといいます。

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「とても苦労しました。藤糸と絹糸との融合を帯としてどう表現するのか、そしてどう締めやすい帯にするのか、どんな着物に合わせるか……。でも、織物の原点である古代布の『藤布』は『生命力』『生きること』を考えさせてくれます。その生命力の強い植物を身につけることに意味があると思い、今でも続けています」と微笑みます。

先祖から培った丹後ちりめん(絹)と、自ら習得した藤布(藤)を製造する高度な技術を掛け合わせ、その業績は「京都府産業功労者」のほか、さまざまな民間・行政機関より表彰されています。

そうして遊絲舎では、絹糸を使った織物と、藤布を使った織物の両方を作るようになりました。

光沢感と凸凹した真綿紬が美しい丹後の絹織物

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今回ご紹介するのは、そんな小石原さんが製造する絹織物の帯です。藤糸は使われてはいないものの、雅な佇まいのその帯は、多くの人を魅了してきました。

遊絲舎の絹織物は、なんといっても真綿紬の凸凹のある生地が特徴です。真綿はシワを防ぐ役割を果たすだけでなく、その回復にも優れているため、非常に軽い織物に仕上げることができます。さらに一般の絹織物には出せないしなやかな肌触りや、光を乱反射することにより豊かな深い色合いを作り出せるのです。

江戸時代のゲーム「源氏香」を帯にした遊び心

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その丹後の帯に優雅に広がるのが「源氏香」の模様。「源氏香」とは端的にいえば、江戸時代中期に誕生した香り当てゲームの模様です。5種の香りを順番に試し、同じ香りの番号を当てて楽しむのですが、52通りある組み合わせの一つ一つが模様化され、源氏物語の52巻と紐づいているのです。

つまり、ゲームとしては、香りのパターンの模様(例えば、1番目と4番目の香りが同じ)に対応する源氏物語の巻名を当てるというもの。香りをかぎ分ける力と、対応する源氏物語が答えられる教養力が求められる、極めて文化性の高い遊びです。

「文化の香りがするでしょ」と小石原さんは笑って話します。

帯は、遊び心だけでなく、機能性も高いもの。撥水加工がされているため水にも強く、万が一汚れた場合はきれいなタオルでふきとります。油汚れはタオルに薄めた洗濯石鹸をつけたものでふき取れ、それでも難しい場合はドライクリーニングに出すこともできます。

生命力を感じる布を作り続ける

生命力を感じる布を作り続ける

昔、糸商の人が「 これまで手で績んでこられた糸を、機械でやりますよ」と案内してくれたことも。しかし糸はできたものの見た瞬間に唖然とし、「力のない、死んだ糸だ」と感じたと言います。「うわべは糸でも、見て・使って・感じる感覚は全然違う」と小石原さん。だからこそ今も手の仕事を大切にしながら、生命力を感じる、生きている素材を使って糸、そして布を作り続けています。

「そんな生きたものづくりの喜びを伝えたい。それが伝わる日本であってほしい」。そんな想いが一つの帯に結ばれています。

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京丹後市【半幅帯】のお礼品

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