岡山県 備前市 (おかやまけん   びぜんし)

RI-CO#再生備前シリーズ マグカップ(N)natural

岡山県備前市の伝統工芸「備前焼」の生産過程で廃棄される陶器を活用した、地球にやさしいマグカップ「RI-CO#再生備前シリーズ」。 シンプルだけど、穏やかな丸みをもったやさしいデザインです。産地の土の特徴を生かした素材は、珈琲のえぐみを感じさせず、本来のまろやかさと酸味を引き出します。 あなたの暮らしの中で、毎日の1杯から「やさしさ」を考えてみませんか。

6,000以上の寄附でもらえる
  • 常温
  • 冷蔵
  • 冷凍
  • 定期便
  • ギフト包装
  • のし
容量
商品:マグカップ natural×1個(説明書・梱包箱) 材質:陶器(再生素材37%) 容量:約180~200ml、重量:約190g ※制作の状況により、お届けまでに1ヶ月前後お時間を頂戴する場合がございます。 ※本品は、再生素材と手作業工程で生産するため、個体ごとに重量、色味等が若干異なります。 ※食洗器の利用可、電子レンジや加熱調理は利用不可でございます。

▷ストーリー

1.再生素材を30%以上使用、約1~2割廃棄される備前焼作品をリサイクル

2.お手入れも簡単、再生素材ならではの素材感でインテリアにも馴染むシンプルさ

3.雑味はまろやかに 酸味はクリアでシャープに、おいしさ×サステナブルの両立

写真

岡山県備前市の伝統工芸「備前焼」の陶器ごみを活用した、
地球にやさしいマグカップ、『RI-CO #再生備前シリーズ』。

私たちがこだわりぬいたのは、
味のおいしさとサステナビリティの両立。

産地の土の特徴を生かした素材は、
コーヒーのえぐみを感じさせず、
本来のまろやかさと酸味を引立て本来のおいしさを引き出します。

産地素材の純度をシンプルに保つことで、
次のリサイクルがしやすくなり、
美味しさとサステナブルの両立に繋がりました。

あなたの暮らしの中で、
毎日の1杯から「やさしさ」を考えてみませんか。

『RI-CO』のある生活 をおすすめしたい3つの理由

1.日常使いしやすいマグカップ

写真

「毎日使っていただけるものをつくりたい」

その思いから、素材や機能にこだわりつつ、なるべくシンプルなデザイン性を担保した商品にこだわりました。
#再生備前シリーズでは、無釉薬、再生素材の飾らない質感を生かし、どんなインテリアにも馴染むことを大切にしています。

「子どもの“やさしさ”から生まれた地域限定モデル」

RI-CO #再生備前シリーズマグカカップのファーストモデルは、丸みと飲み口の薄さが特徴でした。
多くのお客様に「かわいい形」喜んでいただいたのですが、ある日、地域の環境学習施設の方からこんな連絡が届きます。

「環境学習に来た子どもが、リサイクルカップをお父さんお母さんのお土産にしたいと言っている。分厚くて簡単なコップも用意してほしい。ブランドも箱もなくてもいい。」

私たちなりに、素敵なマグカップを作ろうと色々考えたつもりでしたが、このご指摘に対しての配慮はできていませんでした。


素敵なモノを見つけて「お父さんはコーヒー飲むからこれを買って帰る」と言っている子どもの姿を思い浮かべて、その“やさしさ”を大切にしたいと思いました。

地域限定モデルは、そんなシーンで購入されることを想定したモデルです。

ファーストモデルより厚みがある。口が広く洗いやすい、底が広く転びにくい、好みなどに影響されにくい形。180ml仕様としていますが、200ml程度まで問題なく使っていただけます。

もちろんRI-COのこだわりである再生素材、素材感はそのままです。

こちらのモデルは、地域のおみやげというコンセプトから、岡山近郊エリアとふるさと納税など地域にちなんだ場所でのみ販売することになりました。

(ふるさと納税では、輸送がありますので、個包箱へ入れてのお届けになります。)

2.味わいが変わる!不思議な備前焼のリサイクル素材を活用

写真

瀬戸内海に面した岡山県備前市に、約1000年前から脈々と伝わる伝統工芸品「備前焼」
日本六古窯の1つで、釉薬を使わず焼き締める製法を用いている点が特徴です。
そんな備前焼には古くから「水が腐らない」「普通酒が特級酒のようにうまい」など、飲み物にまつわる多くの言い伝えがあります。

「言い伝えは、本当だろうか?」

味覚センサーで味わい変化の調査をすることに。試験の条件を同じにするために、RI-CO #再生備前シリーズマグカップと同じ素材で作った「陶器玉入りカップ」と「通常カップ」の比較実験を実施。
その結果、私たちが感じていたとおりの変化をしていることが数値的に証明されました。

写真

(味覚センサー結果まとめから抜粋)
「コーヒーの味わいの輪郭を成す苦味、酸味、渋味という先味は残しながら、後に残る苦味(薬のような苦味)が持続しないことから後切れが良い味わいへ変化したと考えられる。」


この実験を通じて、備前土ならではの特徴による味わいの変化であることがわかり、脈々と続く伝統産地の技法、地域資源を守ることの大切さも再確認。
先人の知恵から生まれた、「雑味はまろやかに、酸味はクリアでシャープな味わいに」という言い伝えは、味覚センサーにより、後に残る苦味(薬のような苦味)を感じにくいことで、飲みやすくキレのある後口へ変化したものであることが分かりました。

※検査方法:
抽出したコーヒー液を陶器カップ2つに入れ、一方のみに#再生備前素材を入れて比較。
※試験者:(株)味香り戦略研究所 / 機材:味覚認識装置T S 5 0 0 0 Z

3.やさしい未来を一緒に。サステナブルなモノづくりの仕組み

写真

RI-CO #再生備前シリーズに使用された備前焼は「良い焼きに限って傷がある」と言われます。
複雑な温度変化や湿気が集まる場所は、美しい模様を生み出しますが、同時に温度差も大きくなるので傷が入りやすいのです。

全体の約1割~2割、またはそれ以上が破棄されるといわれており、焼き締めた陶器は有機物が消失しているため、そのままでは土に還りません。
備前焼は、地域の特徴ある粘土を大切にしている産地。文化の歴史とともに、良質な土は残り少なくなり、私たちは多くの陶器ごみも生み出してきました。

陶器ごみを30%以上使用、これを練り戻す際にも備前土を使用したのは、近い未来、地域の資源が繰り返し循環できるようになることを見据えたものです。

循環型社会の実現、SDGsアクションに参加したいけれど、やっぱり、おいしさや楽しさも捨てたくない。そんな想いからRI-COは生まれました。

「カップで味が変わるらしいよ」
「陶器はリサイクルできるんだって」

手に取った人の日常会話が、いつしか地球にやさしい行動を生む。
何気ない暮らしの中で楽しめるやさしさをRI-COは目指しています。


何気なくコーヒーを楽しみながら、新しい循環への一歩に参加している。
RI-COには、そんな新しいコーヒーの楽しみ方を味わえる仕組みがあります。

写真

RI-CO は、岡山県備前市の「もう一つのやきもの産業」からインスピレーションが生まれました。
RI-COの起業メンバーは、備前市の産業である耐火煉瓦という工業用れんがの工場で働いていました。
れんがの業界では、たくさんの鉱物資源を使うため、資源枯渇への高い意識があり、リサイクルは当たり前になっていました。

ある日、地域の窯元さんとの会話でこんな話を聞きました。
「伝統工芸も、最近は知名度も下がってしまった。良質の粘土も採れにくくなっている。それに備前焼は良い焼けの作品を出すのは難しく、作品にならなかったものを廃棄するにもお金がかかってしまう。」

煉瓦工場では、失敗品の煉瓦や、使用済煉瓦までも粉砕リサイクル再生しているにもかかわらず、なぜ備前焼はリサイクルできないのか? 備前焼は釉薬もないのでさほど難しくないのでは?
そんな問いを持つようになりました。

「やきものは土に還らないけれど、リサイクルできる素材だと知られていないのでは?」
「資源がなくなり、ごみを出し続けるやり方では、伝統も持続可能ではない?」
「土や鉱物資源にかかわるアクションは、私たちにできること。」
「工業製品だけではなく、誰もが手に取れるものから伝えていきたい。」

そんな細切れの問いが、陶器ごみリサイクルにチャレンジするためのきっかけとなりました。


数名の備前焼作家へ、陶器ごみの現状について詳しく聞いてみると、「地域の陶器ごみもリサイクルテストをしたことがあるけれど、使い道がわからない。」という声が。

陶器ごみを活用した商品を世の中に生み出し、使ってもらうことができれば、
この問題は解決するのではないか?

そして、解決するだけでなく、
新しい未来のありかたを提案できるきっかけになるのではないか。

まるで行き来のなかった伝統工芸と、工業系のれんが。【未来へのやさしさ】を考えるというテーマが重なり、陶器ごみのリサイクルを進めることになったのです。

伝統工芸品の陶器ごみに、もう一度息吹きを与える挑戦。

写真

課題は山積みでしたが、まずは備前焼のリサイクルに着手。
ありがたいことに、地域の作家組合が陶器ごみの回収活動に協力してくれることになりました。

集まった備前焼の陶器ごみを砕いて、色々な大きさに分けて試験を繰り返しました。
最初に出会った最大の問題は、陶器屑を砕いて、粘土に混ぜて焼いたところ、水が漏れてしまうということ。

「では、その特性を逆手にとって水が漏れて良いものを作ったらどうか」と、茶こしやコーヒードリッパーなどさまざまな商品を考え、最終的に選んだものが、人々の暮らしに身近なコーヒーにまつわる商品でした。

さっそく、専門の焙煎所やドリップ用品メーカーさんなどへも協力をお願いし、素材の特徴を生かしたリサイクルコーヒープロダクトづくりが始まりました。

――誰もがほっと一息つく時間に、環境に配慮する楽しさを使って欲しい。
――次世代には、陶器も循環している社会にしたい。

その気持ちは、リサイクル素材の開発を続ける支えとなりました。

コーヒードリッパーを開発しつつ、粉砕時に出てしまう粒度の細かい素材をマグカップに練り込むことで漏れを完全に防止することにも成功。

小さな偶然が幾重にも重なり、また何度も試行錯誤を繰り返した末に、
未来へのやさしさ、RI-COが生まれました。

写真

皆さんへ、最後にお伝えしたいこと

RI-CO #再生備前シリーズは、廃棄される備前焼から生まれました。
そして、いつか役目を終えた日には、
もう一度“備前の再生素材”になれるように
という願いを込めて、備前土を使うことにこだわりました。
――産地に戻ってくれば、再生することができる
役目を終えたプロダクトを全国から回収するには様々な課題がありますが、
「陶器ごみ」を再生する活動は、全国で少しずつ始まっています。
世界中の陶器が再生されることで、陶器ごみがなくなる
RI-COは、そんな未来を目指しています。

やきものの土はどこから来て、どこへ行っているのか。
永くいい環境を保つには、何ができるのか。
未来へ抱けるやさしさとは何なのか。
コーヒーを飲みながら、少しだけ。
そんなことを、私たちといっしょに、考えてみていただけると嬉しいです。

写真

▼起業インタビュー記事

私が選ぶものが、いつか世界を変えるなら。リサイクルプロダクトで陶器ごみ問題に解決の道を示す
the continue.の挑戦

掲載内容について、調査日により古い情報の場合もあります。詳細は各自治体のホームページをご覧ください。また、万一、内容についての誤りおよび掲載内容に基づいて損害を被った場合も一切責任を負いかねます。

謝礼品かんたんサーチ

特徴でチョイス

寄附金額でチョイス

お礼の品でチョイス

地域でチョイス

使い道でチョイス