福岡県 大川市 (ふくおかけん   おおかわし)

組子コースター 5種セット

大川組子のデザイン性の高さは、職人の手仕事による技の結晶。 そのキリリと研ぎ澄まされた伝統の表情は、静かに、そして確かな存在感を演出します。 次世代へと受け継がれていく住宅においては、その圧倒的な技術の粋を尽くした、まさに資産とも言うべき贈り物。 文化を後世へ脈々と遺しながら、日々の暮らしを彩ります。 組子職人が丹精込めて作りました。 国産杉を使用し、麻の葉、変わり麻の葉、八重麻の葉、胡麻柄亀甲、桜亀甲の5種類です。味わい深く、様々なシーンにお使いいただけます。 ※使用後は水分をふき取り、乾燥させてお使い下さい。 原材料:国産杉 製造地:福岡県大川市大字向島1037-1 【商品に関するお問い合わせ先】  木下木芸 0944-86-6328  http://kinoshitamokugei.com/

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容量
縦11.2cm×横10.0cm×高さ1.3cm

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家具のまち大川で、唯一、組子専門の工房「木下木芸」

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日本有数の家具の産地として知られる福岡県大川市。1536年に榎津久米之介(えのづくめのすけ)が、船大工の技術を生かし指物(さしもの・当時の家具のこと)を作ったことに起源があると言われています。そんな大川家具製造の特徴が「分業制」。建具やガラスなど分野ごとに職人がおり、ひとつの家具をパーツごとのエキスパートがそれぞれに手を加えて作り上げています。

そんな大川には、和室の欄間(らんま)や障子などに使われる組子を得意とする職人も多く存在しています。ですが、組子専門の工房はたったひとつだけ。それが「木下木芸」です。

組子の美しさに惚れ、職人を目指す

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木下木芸で迎えてくれたのは、組子職人の木下正人さん。大川市の建具店に生まれた木下さんは、10代のころ、丁稚奉公で訪れた栃木県鹿沼市で組子の美しさに心を奪われました。建具店での丁稚(でっち)を続けながら、仕事が終わったあとやお休みの日に、組子職人のもとを訪れ組子を学び、大川に戻ってからは組子職人として研鑽を積んでいます。

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組子は細かく切った木にカンナで溝などを作り、組み合わせながら図柄を作っていきます。木の長さや溝の深さなど、ほんのわずかでも違えば、うまく図柄ができあがらなかったり、強度が弱くなってしまったり…。とても繊細な作業が必要となってくるのです。

「かつて、組子は和室の欄間に多く取り入れられ、たくさんの家で見かけることができました。しかし、時代の変化とともに需要が減ってしまったんです。組子の仕事がほとんどなくなってしまった時期もありました」と木下さん。ライフスタイルの変化で和室が減ったことで、組子細工を必要とする住宅も激減してしまいました。

「ななつ星in九州」がきっかけとなり、再び組子に光が

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そんな木下さんにとって、さらには組子業界にとっても大きな転機が訪れます。それが、JR九州が運行するクルーズトレイン「ななつ星in九州(以下、ななつ星)」です。ななつ星は、九州7つの県を巡る観光寝台列車。中学生以上しか乗車できない「大人の空間」と位置づけた車内は、豪華絢爛に装飾されています。

中でも見る人を圧巻するのが、大川組子を施した障子や回廊。何を隠そう、この組子細工を作ったのが、木下さんなのです。ななつ星の車内の様子は、TVや雑誌などさまざまなメディアで伝えられ、組子細工の美しさは改めて多くの人が知ることとなりました。木下さんの組子細工は、ななつ星のほか、同じくJR九州の「或る列車」「36+3」、平成筑後鉄道の「ことこと列車」など、福岡、九州を走る多くの観光列車で見ることができます。

和室だけでなく洋室にも。組子細工を生活に取り入れて

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ななつ星をきっかけに、「自宅でも組子細工を楽しみたい」と全国から依頼が入るようになった木下さん。「組子というと和のイメージがありますが、実は洋室にも似合うんです。扉や窓枠など一部分にだけ施せば、一気に雰囲気が変わります。また、光のあたり具合によって、見え方が異なるのが組子の魅力。朝と夜、それぞれ違った雰囲気を楽しむことができますよ」とその魅力を教えてくれました。

木下さんの工房には、組子細工で作る照明がいくつも置かれています。組子細工そのものの美しさはもちろんですが、照明によってできた陰影、映し出される陰すらも見ていて飽きることはありません。

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次の世代に、伝統を繋いでいきたい

「若い人にも、もっと組子細工を知ってもらいたい」。木下さんは強くそう思っています。近くの高校や小・中学校で組子細工の体験授業を行っているのもその思いから。「職人として技術を高めるだけでなく、伝統を次の世代に繋ぐことを、今、一番大切にしています。授業で体験し、組子を知ってもらって、職業の選択肢として考えてもらえるきっかけを作れたらと考えているんです」

憧れはあっても、高級品だと思うとなかなか手に入れがたい伝統工芸品。でも、かつて和室が当たり前だったころには、身近にあったものです。まずはお手入れも簡単な小物から取り入れて、その魅力に触れてみてはいかがでしょう。

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