途絶えた伝統復活「甲斐絹扇子」紺絣
扇面に使用されている生地は、山梨県富士北麓地域で織り上げた伝統織物です。甲斐絹の特徴は富士川町の芦澤さんの育てた繭などすべて山梨県産の繭を使用しています。甲斐絹独特の光沢やさらっとした風合い、しなやかさは「先染め・先練り甘撚り」の細糸を高密度に平織りすることです。扇骨は滋賀県高島市産の国産骨を使用し仕立てています。
杉山江見堂 より
杉山江見堂は明治 32 年に団扇 , 扇子 , 日めくり , 引き札専門店として創業しました。
現在は草木染めによる手作りの団扇 , 扇子の製造販売を手がけています。
草木のやさしい色あいが、暮らしになじむ。
山梨の大自然から生まれた天然素材や伝統的な技法にこだわって、
一つ一つ心を込めてものづくりしています。
山梨県立大学との甲斐絹商品
幻の織物 甲斐絹
甲斐絹は山梨県の郡内地方で約400年もの間、受け継がれてきた伝統の織物技術です。生産は一時途絶えましたが、平成14年、郡内地方の織物業者「甲斐絹座」によって復活しました。そして今回、山梨県立大学「飯田甲斐絹堂」との「産学」協力のもとに、製品化を実現しました。
生地の特徴
甲斐絹の生地の特徴は、すべて山梨県産の繭を使用していること、そして独特の張りと光沢や、さらっとした風合い、先染・甘撚りの細糸を高密度に平織りすることによって生まれる、しなやかで、薄く軽い生地となります。薄くて軽いという特徴は、団扇・扇子の素材として理想的な生地であり、他の産地の生地を使用した団扇や扇子に比べて軽くて良質な風をおこすのに最適なのです。
甲斐絹商品は山梨県の「やまなしトライアル発注商品」に認定されています。
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