■商品到着後は、光の当たらない、涼しいところで保存してください。
■美味しく味わっていただくため、出来る限りお早めにお召し上がりください。

彩玉（さいぎょく）とは

「新高」（にいたか）と「豊水」（ほうすい）を交配し、選抜を重ねて育成した新品種が、「彩玉」（さいぎょく）です。
平成17年に農林水産省に品種登録されました。
埼玉県育成品種であることから、生産は埼玉県内に限定されています。
大玉（約550g）でジューシー、「幸水」（こうすい）以上に甘い（糖度13度から14度）のが特徴です。

新井果樹園のこと

北本市では8月に入ると、農家さんの庭先で「梨」の直売所が市内各所でオープンします。
北本市荒井地区で50年以上続く果樹園農家「新井果樹園」も、そのひとつ。
毎年この時期になると、常連さんが詰めかけます。

お客さんの「おいしい」

新井果樹園は 50 年以上続く梨農家ながら、お話しを伺った3代目の新井宏明さんは、自分の意志で家業を継いだと言います。
「子供のころ、梨を市場に出荷するのと並行して、家で直売所を始めたんです。そしたら、お客さんがおいしい、おいしいって言って梨を買いにきてくれるんですね。そういう姿を見てて、 少しずつ興味が沸き始めたんですよね。」
農家を継がずに就職をしたものの、ちょうどそのタイミングでお父さんが亡くなったこともあり、週末は家の手伝いをするようになりました。
「母は不器用なところもあるんで、自分が入ったらもうちょっとうまくやれるかなって思っていたんですけど、なかなか会社を辞められなくて」
ようやく辞められたのが39歳の頃。そこから農家をはじめて、12年目に。
「だからどうしてもベテランの人に比べると時間がかかっちゃうんですよね」
年間のスケジュールは一般の梨農家よりも長く、剪定を 12 月頭から剪定を始め、4月の花粉 付けに間に合わせるようにしているとのこと。

大きくなる理由

しかしベテランではないからこそ、そのブランクを埋めるべく努力し、作る梨の品種を増やしてきました。
「幸水(こうすい)、彩玉(さいぎょく)、豊水(ほうすい)、 新高(にいたか)、秋月(あきづき)、にっこり、新興(しんこう)、甘太(かんた)、豊華(ゆたか)、南水(なんすい)、長十郎(ちょうじゅうろう)の 11 種ですね。」
「一番特徴があるのは彩玉(さいぎょく)かもしれないですね。お尻がぼこって出ててるんですよ。」
まるで我が子のことのように嬉しそうに話す宏明さんは、 中でも彩玉(さいぎょく)が一番好きだと言います。
「酸味もあるし、甘さもあって、食べていておいしいんですよね。だからやっぱりこれを食べて欲しい。」

彩玉(さいぎょく)は生産が埼玉県内に限定された、県のオリジナル品種ですが、収穫期が短いこともあり、生産している農家は決して多くありません。
「あと、でっかくなるのが特徴ですね。小さ過ぎると味がのって来ないんで。やっぱり大きくなるにはそれなりの理由があります。」
そのための手間は怠りません。草が伸びる と分かっていても、除草剤には頼っていないそう。
「ちいさい頃、他の梨農家さんに言われたことがあるんですよ。ここは土がいいって。だから甘いのができるんだよねって。」

自然に任せる

肥料を使わずとも、自然に生えた草が梅雨時期の余分な水を吸収し、雨のない日には水分を地下から吸い上げる役割を果たしてくれます。
伸び過ぎた草は、刈れば肥料の代わりにも。
一見、面倒そうに見えて、むしろ合理的な自然との付き合い方なのかもしれません。
「確かに肥料を使えば甘くなったり、より大きくなったりする可能性はあるかもしれないけど、それをしなくてもいいんだっていうのが、逆にこだわりかもしれないですね。」

宏明さん一押しの、新井果樹園の彩玉。
どうぞこの機会に、北本市自慢の旬の味を、お手にとってください。